チタンの高級腕時計は、意外と上級モデルに用意される傾向があるためか、一見ステンレスと同じような価格帯と思いきや、実はステンレスより高いということもあります。
また、2000年代前半の新品実勢価格だと、チタンモデルはステンレスより10万円近く高価ということもあったため、意外と高いという傾向があるといえます。
実際、それは現在の中古相場を見ても分かるのですが、ステンレスを基準とした場合、10万円以下といった価格帯でもそれなりな選択肢がある一方、チタンとなるとそのような価格ではほぼ選択肢がないといえます。
では、チタンの高級腕時計といった場合、どのぐらいの価格帯が最低ラインとなるのかというと、筆者の見立てとしては20万円台からという感覚があります。
そういった価格帯に位置する腕時計はどのような選択肢があるかというと、具体的にはオメガが目立つわけですが、シーマスターには20万円台で購入可能な存在がいくつかあります。
とはいえ、それらシーマスターもかつての相場と比べると高くなったという感覚があり、特に2010年代前半と比べると、なかなかな値上がりをしていると感じます。
そして、そのような値動きは今でも継続しているといえ、実際このシーマスター2231.50は2019年6月に約21万円だったのが、2020年2月現在では約26万円という水準にまで上昇。そこまで有名なモデルでないにも関わらず、かなりしっかりとした値動きをするのです。
本記事で参考とした中古腕時計
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本記事の価格比較
腕時計 | 状態 | 期間 | 2019年6月 の安値(楽天) |
2020年2月 の安値(楽天) |
変動額 | 残価率 |
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オメガ
シーマスター プロフェッショナル 2231.50 |
中古 | 0年 8ヶ月 |
¥213,840 | ¥261,800 | 47,960 | 122.43% |
なお、2019年6月と現在との間には消費増税がありましたが、それを考慮してもほぼ同様の値動きだといえます。
また、筆者が当初対象としていた個体は、記事準備中に売り切れとなってしまったのですが、こういった現象が発生したことから、なかなかな人気があると感じるわけです。
このシーマスターの見た目は、なかなか格好良いと感じ、スポーツモデルの王道的デザインであるとも思います。
そういった見た目ながら、チタンという意外性がこのシーマスターの良さ。人気があるのも納得できます。
近頃、オメガにおいて、値動きするのは尖った特徴のあるモデルという傾向があるように感じますが、このシーマスター2231.50は、それほど尖っているとは感じません。
むしろ、オーソドックスというイメージのほうが強いとも感じるのですが、一見そう見えて「実はチタン」という意外性が“尖っている”といえるのかもしれません。