カラーベゼルの中で最もお得感があるといえるのが、この「青サブ」という存在です。
例えば、6桁世代のセラミックカラーベゼルという括りの中での価格序列を示すと、
(いずれも3月1日現在のボトム価格)
というようになり、最も安価だということが分かります。
これを見て「コンビだから安くて当たり前」と考える方がいるかもしれませんが、そういった傾向はデイトナ以外ではあまり起こっておらず、「SSよりコンビのほうが安い」という現象は少数派であるのです。
まして、「青サブ」という存在は、2000年代前半から「唯一人気度の高いコンビ」という存在感があったわけで、SSより安い価格序列という印象もありません。
さらに、2017年の段階では116610LVやBLNRなどよりも高い水準だったため、やはり近年までSSより安い存在ではなかったわけです。
しかし、今では最も安いセラミックカラーベゼルとなっており、そういった傾向は少なくとも1年前からあるのです。
そして、この116613LB(前期文字盤)は、この1年という期間で、あまり大きな値動きとなっていないため、この1年間で「SSより安い」という序列を決定的なものにしてしまった印象があるといえます。
本記事で参考とした中古腕時計
本記事の価格比較
腕時計 | 状態 | 期間 | 2019年3月 の安値(楽天) |
2020年3月 の安値(ヤフーショッピング) |
変動額 | 残価率 |
---|---|---|---|---|---|---|
ロレックス
サブマリーナ 前期文字盤 116613LB |
中古 | 1年 0ヶ月 |
¥1,373,814 | ¥1,408,000 | 34,186 | 102.49% |
この116613LBの値動きは、2019年3月⇒2020年3月の1年間で約3万円という水準ですが、これはほとんど変わっていないといえるかと思います。
また、2019年10月には消費増税があったため、2019年の水準を税率10%換算すると、その価格差はさらに少なくなりますが、いずれにしてもこの1年でほぼ変わっていないということに違いはないといえます。
この116613LBには、前期と後期文字盤がありますが、筆者は2017年頃から前期文字盤に注目しています。
その理由は、ロレックスとしては短期間で生産終了となった点ですが、それに加えて“サンレイでない青文字盤”という点がレア感を強くしていると思います。
この仕様こそ、まさに現行時代に不人気だった点でありますが、そういったものが後の人気要素となることは、ロレックスでは珍しくありません。
とはいえ、そのような指摘は2017年からしていますが、その頃から3年程度の時間が経過した今においても、未だ前期文字盤が特に評価されるという現象は起こっていないため、今後も状況に大きな変化は無いのではとも思ってしまいます。