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現在相場考察

この1年程度の状況、デイトナ116523グレー文字盤

2020年3月5日更新
ロレックスのデイトナ116523について斉藤由貴生が執筆。本記事では2018年11月の安値(楽天)と2020年3月の安値(ヤフーショッピング)を比較し現在相場を考察。この1年4ヶ月での変動は¥158,000だった。

デイトナ グレー文字盤 116523についての考察(2020年3月)

今回取り上げるのは116523のグレー文字盤ですが、このモデルは2018年11月から2020年3月までの1年4ヶ月という期間で15万円程度の値上がりとなっています。

デイトナとしては、かなり地味な値動きですが、そういったことはかつての116520との相場関係を考えるとより顕著といえるかもしれません。

実際、2016年10月頃まで116523グレー文字盤と116520は同じ水準だったわけですが、今では116520のほうが40万円近く高いといった状態となっています。ちなみに、2018年11月時点では116520との価格差は30万円程度だったため、さらに差が広がっています。

なお、グレー文字盤はコンビ以上に用意された色ですが、116523ではそれなりに高い水準となっている一方、最近16523ではボトムに位置することがあります。

2016年の様子だと、116523の白文字盤は約105万円といった水準だった一方、グレー文字盤は110万円台だったわけで、人気色という印象がありました。

しかし、今となっては白文字盤と大きな差があるとは感じず、現在時点では白文字盤のほうが高い状態でもあるのです。

本記事で参考とした中古腕時計

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ロレックス デイトナ 116523 SSxYG AT グレー文字盤

本記事の価格比較

腕時計 状態 期間 2018年11月
の安値(楽天)
2020年3月
の安値(ヤフーショッピング)
変動額 残価率
ロレックス
デイトナ
グレー文字盤
116523
中古 1年
4ヶ月
¥1,360,000 ¥1,518,000 158,000 111.62%

そういった意味では、116523グレー文字盤という存在は、2016年と現在とではそのイメージが変化しているといえます。

2016年時点では、116520と同価格帯、なおかつ116523の人気文字盤色といった印象がありました。

それが今では、116520より安い水準かつ、116523の文字盤色としても特に高いと感じるわけではありません。

1年という期間で値上がり傾向となっているものの、デイトナ基準では大きな値上がりともいえない116523グレー文字盤は、今、目立ちづらい状況となっているのだと思います。

ただ、筆者としては116523グレー文字盤は魅力的だと思っています。

グレー文字盤という要素は、コンビ以上に設定されているという点だけでなく、5桁世代のサブマリーナやGMTマスター2だとダイヤ文字盤専用カラーといった側面があるため、ロレックスでは「高級」という扱いだといえます。

そういった色合いが、16523よりも、116523のどこか近代的な雰囲気にマッチしていると感じ、魅力を感じるのです。

また、デイトナの法則として、コンビモデルについては、エルプリ世代よりも、2000年デビュー世代のほうが高いという点があります。

例えば、16520116520では、16520のほうがずいぶん高く、その価格差は50万円程度といったところ。しかし、コンビの場合、16523より116523のほうが高く、現在でも16万円ほどの差があります。

この記事の執筆者
斉藤由貴生
腕時計投資家。著書:『腕時計投資のすすめ(イカロス出版)』『もう新品は買うな(扶桑社)』連載:本サイト以外に『日刊SPA!』『POWER Watch』その他『日経マネー』など多数露出。
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