2019年といえば、夏頃から人気モデルの多くが値下がりしましたが、デイトナ16520については値動きが遅く、はっきりと値下がりが確認できたのは11月頃だといえます。
ここ数年の腕時計事情といえば、2017年から目立って上昇したモデルが多いといえますが、その相場の先陣を切った存在こそこの16520。けれども、2019年の下落トレンドにおいて16520の動きは鈍く、かなり間をおいてからの下落だったわけなのです。
さて、2020年といえば、GMTマスター2の116710BLNRなどが1月頃から回復傾向となっていますが、BLNRについては2019年11月の段階で「値下がりに歯止めがかかった」といえる様子でした。
では、16520は今どうなっているかというと、白文字盤に関しては「値下がりに歯止めがかかった」といえる様子だといえます。
なぜなら、2019年11月と比べて現在水準は値下がりしておらず、大きな変化がないといえる状況だからです。
本記事で参考とした中古腕時計
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本記事の価格比較
腕時計 | 状態 | 期間 | 2019年11月 の安値(楽天) |
2020年3月 の安値(楽天) |
変動額 | 残価率 |
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ロレックス
デイトナ 白文字盤 16520 |
中古 | 0年 4ヶ月 |
¥2,398,000 | ¥2,437,000 | 39,000 | 101.63% |
この動きは、116710BLNRに対して4ヶ月ほどの遅れだといえるわけですが、これは下落のタイミングにもいえるかと思います。
なぜなら、116710BLNRの値下がりが確認できたのが2019年7月だったのに対し、16520は11月。つまり、下落についても4ヶ月の時間差があるのです。
これはかなり興味深い現象だといえるわけで、今後の動きもまた、“116710BLNRが4ヶ月前に見せた値動き”と同じようなこととなるのかどうかが、気になるところだといえます。
16520はこれまで、最も先に値動きするイメージがありましたが、今や遅れて値動きするというキャラクターとなっているのが意外だといえます。それでも、値動きがBLNRの4ヶ月後という特徴を感じさせてくれるのが、さすが「腕時計の王様」の濃ゆいキャラクター性だといえるでしょう。
また、需要もそれなりにあると感じるのですが、なぜかというと、記事準備中に対象としていた個体が売り切れとなったからですが、そういった現象は需要が比較的高いモデルに起こるという筆者の肌感覚があります。
さらに、過去価格一覧を見ても16520は2月末に多くが売り切れとなっている様子があるため、やはり需要があるのだと思うところです。
ちなみに、現在水準の約243万円は2018年12月より約17万円高く、2019年5月より32万円ほど安いといえます。