5桁リファレンスまであったのに、6桁になってから消えてしまった要素としては「青赤ベゼル」「ジュビリーブレスレット」「茶金ベゼル」などがありますが、近年「青赤」と「ジュビリー」は復活しています。
それに対して、「茶金ベゼル」の復活はありません。「茶金」はある程度知名度のある存在だと思いますが、“有名どころ”という観点では、唯一復活してない要素だといえます。
そういった意味では、茶金に対する注目度は高いと感じ、実際相場も高いといえます。
ただ、「高い」といっても、16710や16700と比較した場合の話。116710BLNRと比べると、高くないといえます。
現在、116710BLNRは、約157万円というボトム価格ですが、16713の茶金は約115万円であるのです。
しかし、それは3連ブレスレットを対象とした場合。ジュビリーとなると話は違うのです。
ジュビリーの16713茶金ベゼルは、2019年3月時点で約122万円という水準でしたが、その際3連は100万円程度でした。
このように、ジュビリーは評価されているわけですが、これは近年のジュビリー人気を考慮すると自然なことだといえます。
まして、「茶金」という要素と組み合わせるとその魅力度はグッと増すとも感じ、相性のマッチングだといえます。
さて、そんなジュビリーの16713茶金ベゼルは、2020年3月の今、どういった水準なのかというと、158万円という水準。この1年で30万円以上の上昇となっているのです。
本記事で参考とした中古腕時計
本記事の価格比較
腕時計 | 状態 | 期間 | 2019年3月 の安値(楽天) |
2020年3月 の安値(ヤフーショッピング) |
変動額 | 残価率 |
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ロレックス
GMTマスター2 茶金ベゼル ジュビリーブレスレット 16713 |
中古 | 1年 0ヶ月 |
¥1,223,640 | ¥1,580,000 | 356,360 | 129.12% |
2019年といえば、上半期に目立った上昇、夏頃から下落といった値動きが目立っていましたが、2019年⇒2020年の動きとしては上昇となっている時計は珍しくありません。
ですから、この16713茶金ジュビリーも珍しくない値動きだといえるところだといえそうですが、実はそうでもないといえます。
なぜなら、5桁世代のGMTマスター2において、2019年⇒2020年で目立った値動きとなっているモデルがそこまで多くないからです。
2019年から今年にかけて、目立った値動きをしていると感じるGMTマスター2は、この16713茶金ジュビリー以外に16718がありますが、それもまたジュビリーブレスレットの茶色ベゼルという組み合わせです。
これも6桁世代では復活していない組み合わせのため、今評価される傾向の5桁GMTマスター2は、「復活していない要素」だといえるのかもしれません。