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現在相場考察

お得感のある「青赤」、GMTマスター16750

2020年3月26日更新
ロレックスのGMTマスター16750について斉藤由貴生が執筆。本記事では2018年11月の安値(楽天)と2020年3月の安値(楽天)を比較し現在相場を考察。この1年4ヶ月での変動は¥85,000だった。

GMTマスター 青赤ベゼル フチあり 16750についての考察(2020年3月)

GMTマスターシリーズといえば、今の時代の大人気シリーズで、年々人気度が増しているという感覚があります。

さて、このシリーズで重要な要素といえば「ベゼルの色」ですが、ここ10年ぐらいの間はカラーベゼルが大人気な状況となっています。

特に「青赤」はその筆頭だといえ、現行モデルでも「黒青」より高い水準。126710BLNRはデビューしたばかりなのに、1年前にデビューした126710BLROのほうが30万円近く高いのです。

また、5桁世代においても「青赤」の強さは顕著で、他のベゼルカラーよりも高い傾向があります。

ですから、「青赤」という配色は、最も孤高という印象になるわけですが、他より明らかに高いため割高感があるともいえます。

さて、今回お伝えするのは16750なのですが、このモデルの青赤ベゼルは、実は割高感がない存在であります。

なぜそうかというと、16750の多くが「青赤」。ボトム価格にいるのも青赤ベゼルであるのです。

そして、その価格帯はどういった水準なのかというと、現在約119万円というボトム価格。16700(青赤)との価格差も10万円ぐらいしかないのです。

本記事で参考とした中古腕時計

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本記事の価格比較

腕時計 状態 期間 2018年11月
の安値(楽天)
2020年3月
の安値(楽天)
変動額 残価率
ロレックス
GMTマスター
青赤ベゼル
フチあり
16750
中古 1年
4ヶ月
¥1,113,000 ¥1,198,000 85,000 107.64%

16750を前回お伝えしたのは、2018年11月ですが、その際の水準は約111万円。それに対して現在は約119万円であるため、1年4ヶ月で変化した額は8万円程度となります。

2019年といえば値下がりの印象がありますが、上半期には大幅な上昇となっていたモデルが多いため、2018年と現在相場を比べると「目立った上昇」となっているモデルは珍しくありません。

ですから、2018年との価格差が10万円未満にとどまるこの16750は、あまり動いていないといえ、「青赤」かつヴィンテージという要素を持っている割にはお得感のある存在だといえます。

この16750は80年代ヴィンテージですが、そういった要素と「青赤」という組み合わせは、イメージ的にはもっと高そうだと思うわけで、今の水準は意外だと感じます。

とはいえ、近年目立って高くなったもう一つの80年代ヴィンテージ、16760の現在水準は129万円16750フチあり青赤は、それと約10万円の差であるため、実は評価されているという側面もあります。

ただ、2018年11月から大きく変化していないということは、やはりお得感があるもいえるため、16750は青赤ベゼルとしては意外な評価だと思うのです。

この記事の執筆者
斉藤由貴生
腕時計投資家。著書:『腕時計投資のすすめ(イカロス出版)』『もう新品は買うな(扶桑社)』連載:本サイト以外に『日刊SPA!』『POWER Watch』その他『日経マネー』など多数露出。
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