GMTマスターシリーズといえば、今の時代の大人気シリーズで、年々人気度が増しているという感覚があります。
さて、このシリーズで重要な要素といえば「ベゼルの色」ですが、ここ10年ぐらいの間はカラーベゼルが大人気な状況となっています。
特に「青赤」はその筆頭だといえ、現行モデルでも「黒青」より高い水準。126710BLNRはデビューしたばかりなのに、1年前にデビューした126710BLROのほうが30万円近く高いのです。
また、5桁世代においても「青赤」の強さは顕著で、他のベゼルカラーよりも高い傾向があります。
ですから、「青赤」という配色は、最も孤高という印象になるわけですが、他より明らかに高いため割高感があるともいえます。
さて、今回お伝えするのは16750なのですが、このモデルの青赤ベゼルは、実は割高感がない存在であります。
なぜそうかというと、16750の多くが「青赤」。ボトム価格にいるのも青赤ベゼルであるのです。
そして、その価格帯はどういった水準なのかというと、現在約119万円というボトム価格。16700(青赤)との価格差も10万円ぐらいしかないのです。
本記事で参考とした中古腕時計
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本記事の価格比較
腕時計 | 状態 | 期間 | 2018年11月 の安値(楽天) |
2020年3月 の安値(楽天) |
変動額 | 残価率 |
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ロレックス
GMTマスター 青赤ベゼル フチあり 16750 |
中古 | 1年 4ヶ月 |
¥1,113,000 | ¥1,198,000 | 85,000 | 107.64% |
16750を前回お伝えしたのは、2018年11月ですが、その際の水準は約111万円。それに対して現在は約119万円であるため、1年4ヶ月で変化した額は8万円程度となります。
2019年といえば値下がりの印象がありますが、上半期には大幅な上昇となっていたモデルが多いため、2018年と現在相場を比べると「目立った上昇」となっているモデルは珍しくありません。
ですから、2018年との価格差が10万円未満にとどまるこの16750は、あまり動いていないといえ、「青赤」かつヴィンテージという要素を持っている割にはお得感のある存在だといえます。
この16750は80年代ヴィンテージですが、そういった要素と「青赤」という組み合わせは、イメージ的にはもっと高そうだと思うわけで、今の水準は意外だと感じます。
とはいえ、近年目立って高くなったもう一つの80年代ヴィンテージ、16760の現在水準は129万円。16750フチあり青赤は、それと約10万円の差であるため、実は評価されているという側面もあります。
ただ、2018年11月から大きく変化していないということは、やはりお得感があるもいえるため、16750は青赤ベゼルとしては意外な評価だと思うのです。