チューダーといえば、2019年にクロノタイムを中心とした旧モデルが目立った値動きとなっており、それまで比較的安価だった「タイガー」も上昇しているため、全体的に高くなったという印象があります。
そういったことから、近年の人気モデルであるヘリテージクロノが値動きしていても不思議でないのですが、こちらは以前からあまり目立った値動きとなることがないようで、それは2019年⇒2020年でも同様といえる様子です。
2019年3月に、この70330Nは約30万円という水準だったのが、2020年3月現在では約29万円。値動き自体は大きくありませんが、昨年30万円台だったのが、今では20万円台に逆戻りしているわけです。
ちなみに、2018年3月の水準は約28万円だったのですが、2016年5月でも約28万円。ですから、この70330Nは、ここ4年ほど29万円前後といった中古相場となっているわけで、ほとんど相場が変わっていないといえるのです。
本記事で参考とした中古腕時計
本記事の価格比較
腕時計 | 状態 | 期間 | 2019年3月 の安値(楽天) |
2020年3月 の安値(ヤフーショッピング) |
変動額 | 残価率 |
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チューダー
ヘリテージ クロノグラフ 70330N |
中古 | 1年 0ヶ月 |
¥308,000 | ¥294,700 | -13,300 | 95.68% |
このヘリテージクロノは、かつてチューダーに存在したモンテカルロの復刻版ともいえる存在ですが、復刻という要素はロレックス系列ではレア。近年では、ミルガウスや赤シードのように復活するといったパターンも増えつつありますが、このヘリテージクロノのように、当時のデザインをそのまま復刻させるといった手法はないといえます。
そういった意味では、ヘリテージクロノは、なにかと時計ファン目線でグッと来る存在感だといえ、スピードマスタームーンウォッチの強烈なライバルになりそうなところです。
しかし、中古相場から見た評価では、ムーンウォッチに勝っているとはいえない様子。
2016年の段階でムーンウォッチは20万円台前半という水準だったのですが、今では30万円前後という様子。
数が多いというハンディがあるにも関わらず、2016年⇒2020年ではこの70330Nよりだいぶ優秀な動きとなっているのです。
とはいえ、このヘリテージクロノは、約29万円で買える選択肢の中では、
といった観点から、もっとも強い要素を持つ1本だといえます。
まして、ロレックス系列であるわけで、そういった強いブランドの復刻クロノグラフがこういった価格帯で購入可能というのは、あまりないといえます。
ですから、現在の相場に割高感を持っている方にとってこの70330Nという存在は、ベストバイといえるのではないでしょうか。
まして70330Nはチューダーの現行モデルであるわけですが、ロレックスの現行スポーツモデルの人気度を考慮すると、この70330Nはだいぶお得感があるといえます。
実際、この70330Nの定価は約49万円ですから、約29万円という中古相場はかなり安価。これがロレックスの場合、デイトナはもちろん、サブマリーナやGMTマスター2など、多くのモデルが定価よりも中古相場のほうが高いわけです。
ですから、この70330Nは、ありとあらゆる面から、お得感のある1本だといえるかと思います。