2019年夏に多くのロレックスが値下がりとなりましたが、このサブマリーナ116619LBというモデルは、値下がりしないどころか、順調に上昇している様子があります。
このモデルは、サブマリーナ初のWGモデルかつ、初の6桁世代として2008年にデビューしたのですが、2010年代中盤になると、そのフラッグシップという存在からするとあまり評価されていないという状況となっていました。
それが、2018年頃から徐々に上昇するようになり、2019年6月には中古水準が300万円を突破。その際、309万円となったのですが、筆者が確認した限り、中古が300万円台となるのは初のことです。
そして、その後も116619LBの値上がりは止まらず、9月には約318万円に上昇。この時期、他のロレックスであれば、値下がりとなるのが一般的だった反面、この116619LBは上昇していたのです。
そして、そういったことは今でも変わらず116619LBは相変わらず値上がり傾向。
現在水準は、約334万円となっているのですが、これは消費増税を考慮しても、2019年9月より10万円以上高くなっているのです。
本記事で参考とした中古腕時計
本記事の価格比較
腕時計 | 状態 | 期間 | 2019年9月 の安値(楽天) |
2020年3月 の安値(ヤフーショッピング) |
変動額 | 残価率 |
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ロレックス
サブマリーナ 116619LB |
中古 | 0年 6ヶ月 |
¥3,188,000 | ¥3,345,600 | 157,600 | 104.94% |
なお、この116619LBの値動きに関して気になるのが、同じくサブマリーナのYGモデル、116618LBの相場だといえるのですが、なぜかというと、これまで116619LBが「かなり優秀」といえる値動きをしても、116618LBがそれを上回っていたということが何度もあったからです。
では、現在116618LBがどのような水準かというと、約319万円というボトム価格。今回は116619LBのほうが高い様子となっており、なにかと優秀と感じる状況だといえます。
ただ、2017年以降、116618LBと116619LBは、価格序列の逆転を繰り返しているため、また116618LBに抜かされる可能性も十分あります。
とはいえ、2019年夏以降も値上がりが継続している116619LBはかなり優秀といえ、一時期の「フラッグシップモデルの割には残念」といった感じは払拭できたといえるでしょう。
もはや6桁世代サブマリーナの金無垢モデルは、年々高くなっているわけで、いずれもかなり強いモデルであることに違いはなく、かつてのように「WGが特別」という感じではなくなっているといえます。
そうなると、サブマリーナの金無垢は、YGかWG好きなほうを買えば良いとなるのですが、そういった選択が後々「差を生み出さないか」というと、必ずしもその可能性がないとは言い切れない部分もあり、今後もYGとWGの相場関係は気になるところだと思います。