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現在相場考察

ホワイトゴールドのスピマスは希少、スピードマスターアポロ11号25周年モデル(WGブレス)

2016年6月26日更新
オメガのスピードマスターについて斉藤由貴生が執筆。本記事では2010年7月の安値(ヤフオク)と2016年6月の安値(楽天)を比較し現在相場を考察。この5年11ヶ月での変動は¥500,000だった。

スピードマスター プロフェッショナル アポロ11号 月面着陸25周年 記念モデル WG ブレスレット 3192.30についての考察(2016年6月)

スピードマスターの高級仕様といえばブロードアローが思い浮かびますが、もっと高級なモデルが存在します。それがこのアポロ11号月面着陸25周年記念モデル(3192.30)です。ちなみに、革ベルト仕様とホワイトゴールドブレスレット仕様が存在します。

本記事の価格比較

腕時計 状態 期間 2010年7月
の安値(ヤフオク)
2016年6月
の安値(楽天)
変動額 残価率
オメガ
スピードマスター
プロフェッショナル
アポロ11号
月面着陸25周年
記念モデル
WG ブレスレット
3192.30
中古 5年
11ヶ月
¥1,180,000 ¥1,680,000 500,000 142.37%

1999年ごろには、“WGケース+ムーンフェイズ”3689.30.31というのもありました。
こちらは革ベルト専用モデルだったのですが、筆者がオメガで一番好きなモデルだったりします。しかし、今では中古で販売されているモノを見かけることがありません。

なお、WGケースのスピードマスターはどれも希少

このWGケース+WGブレスレットのアポロ月面着陸25周年モデルも、売っているってことがかなりレアです。

しかもこれ、裏スケ仕様で、すごく綺麗に磨かれたムーブメントが見えるという逸品。

この美しいムーブメントは「オメガキャリバー864」で、レマニア1873をベースとしたムーブメント。

レマニア1873といえば、ホイヤーカレラの1964年復刻版にも採用されています。

この時計が発売されたのは1994年

1994年というと、腕時計ブームになる前で、デイトナも定価で売っていた時期です。

そして、この時計の定価は約230万円

その頃、オメガに200万円以上出す人はあまりいないでしょうし、現在でもオメガに200万円以上出す人は少数派でしょう。

そして、投資の観点からもオメガに200万円も出してしまったら「ほぼ200万円失う覚悟」なんて言うのが常。

しかし、この時計は違うのです。

パテックフィリップのように新品価格より中古が高くなるということにはなっていませんが、160万円という価格で評価されています。

ちなみに、安値は2010年の約100万円

どんなに安くても100万円以下にはならない、WGブレスレット搭載のスピードマスター

これは結構すごいことです。

例えば、2010年に同じくWGブレスレットを搭載するブルガリクロノグラフが100万円以上になるってことはありません。

金の含有量だけで評価した場合多分ブルガリのほうが含有量が上でしょうから、スピマスが100万円以上になるってのは金の含有量が主な評価ということではないのです。

ホワイトゴールドのスピードマスターって、なんだかパテックフィリップのプラチナモデルのような感じがします。

つまり、希少な高級モデルとして、金属の価値以上に評価される傾向。

このモデル、これからも評価され続けるような気がします。

この記事の執筆者
斉藤由貴生
腕時計投資家。著書:『腕時計投資のすすめ(イカロス出版)』『もう新品は買うな(扶桑社)』連載:本サイト以外に『日刊SPA!』『POWER Watch』その他『日経マネー』など多数露出。
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