スピードマスタープロフェッショナルといえば、「ムーンウォッチ」が有名ですが、そのムーンウォッチにもいくつかのバリエーションがあります。
本来、ムーンウォッチは「宇宙空間での使用」ということから、
が基本なのですが、それを実現させるためには「裏スケ」という要素は捨てなければなりません。
けれども、「裏スケ」は人気要素ですから、ユーザーからの需要もそれなりにあることでしょう。そこで、オメガはそのような期待に答えるかのように、ムーンウォッチの裏スケバージョンを出したのです。
その際出したのは、3572.50なのですが、ムーンウォッチそのままに裏スケ化したといったモデル。当然、裏蓋をスケルトンにするわけですから、そこにはガラス的なものが必要になるわけですが、強度の問題からプラスティックを採用するわけにはいきません。
ですから、3572.50は表はプラスティック風貌、裏蓋にはサファイアクリスタルという仕様となったのです。
ただそれでは、なんだか矛盾しているかのようにも感じたのでしょう。そのためか、ムーンウォッチの裏スケ版に3573.50が登場したのです。
このモデルこそ、表も裏もサファイアクリスタルというモデル。サファイアクリスタルは宇宙空間には不向きですから、思い切った仕様といえます。
では、そんな3573.50は中古市場ではどのような評価となっているかというと、ここ数年の様子は値上がり傾向。ムーンウォッチ3570.50と比べると、5万円程度高いといった価格帯に位置するといえます。
実際、2018年4月の水準は34万円だったのですが、その際3570.50は28万円前後といったところ。ですから、6万円ほどの価格差があったわけです。
しかし、2020年の今、そういった差は広がりつつあるといえます。
なぜなら、現在3573.50の中古水準が30万円台後半となっているからです。また、3570.50との価格差も8万円程度になっているのです。
本記事で参考とした中古腕時計
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本記事の価格比較
腕時計 | 状態 | 期間 | 2018年4月 の安値(楽天) |
2020年4月 の安値(楽天) |
変動額 | 残価率 |
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オメガ
スピードマスター 3573.50 |
中古 | 2年 0ヶ月 |
¥340,000 | ¥371,800 | 31,800 | 109.35% |
この3573.50は、2015年5月に約33万円、2016年8月に約28万円、2018年4月に34万円という値動きとなっていました。
2015年時点で30万円台前半という水準だったのが、2016年に値下がりし、2018年に復活。そして、今回やっと2015年以上の水準に到達したわけです。
ムーンウォッチの中古相場といえば、3570.50以降世代については、この裏スケモデルを含めても35万円以下という印象がありました。
それが、この3573.50は、現在約37万円という水準。ついに30万円台後半になったわけで、一歩前進したというように感じます。