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現在相場考察

130万円台にまで下落、GMTマスター2 116710BLNR

2020年4月2日更新
ロレックスのGMTマスター2116710BLNRについて斉藤由貴生が執筆。本記事では2020年1月の安値(楽天)と2020年4月の安値(ヤフーショッピング)を比較し現在相場を考察。この0年3ヶ月での変動は¥-172,800だった。

GMTマスター2 116710BLNRについての考察(2020年4月)

現代における「腕時計の王様」的キャラクターといえば、116500LN白文字盤ですが、いち早く値動きしたり、他を牽引するような相場となるポジションは、別のモデルに譲っているといえます。

では、何がそれに該当するのかというと、まさにこの116710BLNRだといえます。

このモデルこそ、2019年夏の値下がり時、いち早く下落傾向となったといえます。また、下落傾向が落ちついたのも早く、2019年11月の段階で下落に歯止めがかかった様子となっていました。

そして回復傾向となるのも早く、2020年1月には他の腕時計に先駆けて回復傾向となっていたといえます。

こういったことから、116710BLNRは、いち早く値動きするという傾向があるといえるのです。

さて、そんな116710BLNRは、現在どのような水準になっているかというと、なんと130万円台にまで下落。1月に回復傾向と思ったのもつかの間、回復前の水準より安くなってしまっている様子に転じています。

本記事で参考とした中古腕時計

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ロレックス GMTマスターII 116710BLNR 中古 2017年 ランダム番 Aランク 箱・保証書 送料無料

本記事の価格比較

腕時計 状態 期間 2020年1月
の安値(楽天)
2020年4月
の安値(ヤフーショッピング)
変動額 残価率
ロレックス
GMTマスター2
116710BLNR
中古 0年
3ヶ月
¥1,570,800 ¥1,398,000 -172,800 89.00%

116710BLNRは、2019年上半期に大幅な値上がりとなり、2019年5月には約173万円という水準に到達していました。

しかし、7月には約157万円まで値下がり。5月水準がピークだったといえるのです。

そんな116710BLNRは、7月以降も値下がりが続き、8月には約149万円まで下落。ただ、11月頃になると値下がりが目立たなくなり、その際「下落に歯止めがかかった」という状況となったのです。

11月の水準は約147万円でしたが、2020年1月になると約157万円に上昇。その際、2019年7月水準程度にまで回復していたのです。

そのため、そこから回復傾向になるのかと思いきや、なんと2020年4月の今再び下落。現在水準は約139万円ですが、これは2019年夏の値下がり後としては、最安値といえる水準です。

116710BLNRは、2019年7月に大幅な値下がりとなったものの、それ以降はそれほど目立った値下がりとはなっていませんでした。

しかしながら、今の値動きは17万円程度の下落となっているため、2019年7月時点の値下がり額を超えており、ここ数年の下落幅としては、最も大きな影響となっているといえます。

このような値動きとなっている原因ですが、新型コロナ以外に考えられないでしょう。

よって、中古腕時計市場でも、新型コロナウィルスの影響による下落傾向が可視化できたといえ、今後どのようになるのか興味深いと感じます。ただ、その一方で、現在水準に近い価格帯では、かなり早い段階で売り切れとなっているため、このような水準での需要はなかなかあるともいえます。

ちなみに、116710BLNRの現在水準、約139万円はいつの時期と同じかというと、2019年1月後半の約137万円に近いでしょう。

この記事の執筆者
斉藤由貴生
腕時計投資家。著書:『腕時計投資のすすめ(イカロス出版)』『もう新品は買うな(扶桑社)』連載:本サイト以外に『日刊SPA!』『POWER Watch』その他『日経マネー』など多数露出。
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