サブマリーナデイトのSS黒ベゼルモデルは、いつの時代も「オーソドックス」という印象があります。
人気度は決して低くないのですが、オーソドックスな印象があるゆえに、プレミア価格という要素とは程遠いイメージがあったといえます。
しかし、そんなイメージはここ数年では全くもってなくなっており、中古相場は100万円以上とという水準にまで達していたわけです。
116610LNが100万円以上となったのは、2019年のことですが、記事でお伝えしたピーク相場は、2019年7月の約112万円というボトム価格でした。
しかし、2019年夏の値下がりトレンドにおいて、この116610LNもしっかり下落し、8月には約97万円にまで値下がり。100万円を割ってしまったのです。
そんな116610LNは、2020年になると他の人気モデルが回復傾向となったのと同様、再び100万円以上となります。
2月のボトム価格は、約105万円となっていたのですが、その際その価格は目立って安いといえる水準で、他の個体は110万円以上というものが多い状況となっていました。
そのため、116610LNは、再び値上がり傾向となり、110万円以上となっていくのかと思われたのですが、ここにきて再度下落傾向となっています。
現在、この116610LNは約94万円という水準なのですが、これは2月からの2ヶ月間で10万円以上の値下がりとなっている状況です。
本記事で参考とした中古腕時計
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本記事の価格比較
腕時計 | 状態 | 期間 | 2020年2月 の安値 |
2020年4月 の安値 |
変動額 | 残価率 |
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ロレックス
サブマリーナ 116610LN |
中古 | 0年 2ヶ月 |
¥1,056,000 | ¥943,800 | -112,200 | 89.38% |
ここ1年の値動きとして、『2019年上半期に目立って上昇⇒夏に下落⇒秋に下げ止まり⇒2020年2月前後に回復傾向』といったトレンドだったといえますが、新型コロナウィルスによる影響から、多くのモデルが再び下落傾向となっています。
116610LNの今回の値動きもまた、そのような影響だといえ、まさに他の人気モデルと同様の動きをしているといえます。
なお、現在の約94万円という水準ですが「どの時期に近いか」というと2018年8月の約91万円だといえるでしょう。
この116610LNだけでなく、他の値下がりしているロレックスの水準の多くが、2018年1月から8月ぐらいまでの水準に近いような状況となっているように感じます。
今後どういった様子となるかは分かりませんが、もしも2016年水準と同等となったならば70万円台、2012年と同等ならば50万円台となるわけですが、2012年程度の水準になって初めて「コロナショック」と表現できるかと思います。