他のモデルが回復傾向を見せる中、特に目立った値動きとなっていなかったサブマリーナノンデイトの114060。
記事でお伝えしたこの時計のピーク水準は、2019年7月の98万円ですが、その後100万円という大台に乗るわけでもなく、かといって目立って下落するといった様子も見せていませんでした。
もちろん、この114060も2019年8月の段階で値下がり傾向となっており、そのようなことは当時の記事でお伝えした通りです。
とはいえ、他のモデルの値下がりと比べるとその額は低く、それ以降も特に目立った下落とはなっていなかったのです。
そんな114060ですが、4月の今、コロナウィルスの影響により再び下落傾向となっている様子です。
現在、114060のボトム価格は、84万円という水準なのですが、これは2019年8月水準と比べて10万円以上の値下がりです。
2019年夏に値下がりした額より、現在の下落が大きいといったモデルはあまり見かけませんが、この114060は2019年夏以上の値下がりとなっているのです。
本記事で参考とした中古腕時計
本記事の価格比較
腕時計 | 状態 | 期間 | 2019年8月 の安値 |
2020年4月 の安値 |
変動額 | 残価率 |
---|---|---|---|---|---|---|
ロレックス
サブマリーナ 114060 |
中古 | 0年 8ヶ月 |
¥945,540 | ¥840,000 | -105,540 | 88.84% |
114060の値動きですが、他のモデルと異なる点がいくつかあると感じます。
先のように、2019年夏以上の下落というのもその1つですが、それ以外にも気になる点があるのです。
その1つが、現在水準が2018年水準と同等となっていないという点です。
他のモデルの場合、2019年夏の値下がりでは「2018年並となっていなかった」のですが、今回の値下がりによって「2018年水準と同等」となったことが珍しくありません。
しかし、114060の現在水準は2019年1月の約86万円に近いといえるため、「2018年並」とはなっていないのです。
とはいえ、2019年の上昇の際、その動きは他のモデルと比べて弱かったともいえるため、下落幅が小さいというのは自然ともいえます。
ただ、2019年8月の値下がりの際、「ピーク時から下落」といったところですが、今回の値動きは、はっきりとした下落という印象です。
114060は、2019年1月⇒7月で約11万円の上昇となっていましたが、今回の動きによってその額がそのまま下落したと感じます。
なお、このモデル、2016年の段階ではGMTマスター2の116710LNより高いぐらいの水準だったのですが、近年ではそれより安い価格帯となっており、セラミックベゼル最安値といった側面があります。
そして、その水準は2019年7月時点で98万円だったのが、今では84万円。114060が下落すると同時に、セラミックベゼル最安値も安くなったといえるわけです。