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現在相場考察

さらなる下落、アクアノート5065/1A

2020年4月17日更新
パテックフィリップのアクアノートについて斉藤由貴生が執筆。本記事では2019年12月の安値と2020年4月の安値を比較し現在相場を考察。この0年4ヶ月での変動は¥-300,000だった。

アクアノート 5065/1Aについての考察(2020年4月)

アクアノート第一世代で最も人気のある組み合わせといえば、“ラージ”“ブレスレット”ですが、唯一それに該当するこの5065/1Aは、2019年から目立って上昇した経緯があります。

ノーチラスなどは2017年から目立って上昇していたため、それと比べるとこのアクアノートの値動きは随分遅かったのですが、その遅れを取り戻すかのような派手な動きとなっていた印象がありました。

2019年1月時点で、この5065/1A約252万円という水準だったのですが、2019年8月にはなんと約446万円という水準にまで上昇。長らく200万円台に位置していたのが、「数ヶ月」という期間で400万円台という水準に変化したのです。

ノーチラスの値動きや、この5065/1Aというモデルのキャラクターを考慮すると、2019年の派手な動きは「やっと評価された」という感覚でした。

むしろ400万円台という水準ながら、他のモデルと比べると「安い」ともいえる側面があったぐらいです。なぜなら、その時期ノーチラス3710/1A700万円台といった水準にいたからのなのですが、かつて3710/1A5065/1Aは同じような価格帯だったわけです。

とはいっても、2000年代後半時点で両者の価格帯は随分離れていました。だた、そういったことを考慮しても3710/1A700万円台に対して400万円台という5065/1Aの水準は離れていたといえます。

そのため、その後も5065/1Aはさらなる上昇となって不思議でなかったわけです。

しかし、5065/1Aはその後目立った上昇をすることなく、それどころか値下がりしてしまいました。

2019年といえば、夏頃から値下がりトレンドとなったため、5065/1Aが下落してしまうのは仕方ない側面があるといえます。

なお、400万円台になったことをお伝えしたのは2019年8月ですが、下落をお伝えしたのは2019年12月のこと。その際、この5065/1A368万円という水準になっていたのですが、それは8月に対して約78万円という下落額でした。

そして今回、この5065/1Aさらなる下落となっており、現在水準は338万円という様子。2019年12月に対して30万円安くなっているのです。

本記事で参考とした中古腕時計

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パテックフィリップ PATEK PHILIPPE アクアノート 5065/1A 中古 メンズ 腕時計

本記事の価格比較

腕時計 状態 期間 2019年12月
の安値
2020年4月
の安値
変動額 残価率
パテックフィリップ
アクアノート
5065/1A
中古 0年
4ヶ月
¥3,680,000 ¥3,380,000 -300,000 91.85%

5065/1Aは2019年1月⇒5月で約95万円の上昇、5月⇒8月で約98万円の上昇となっていました。

けれども、それ以降は下落傾向となり、8月⇒12月では約78万円の下落、12月⇒2020年4月では30万円の下落となっているのです。

この1年で急激な上昇と下落という極端な動きをしたといえます。

この記事の執筆者
斉藤由貴生
腕時計投資家。著書:『腕時計投資のすすめ(イカロス出版)』『もう新品は買うな(扶桑社)』連載:本サイト以外に『日刊SPA!』『POWER Watch』その他『日経マネー』など多数露出。
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