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現在相場考察

100万円以下に下落、GMTマスター16700青赤ベゼル

2020年4月20日更新
ロレックスのGMTマスター16700について斉藤由貴生が執筆。本記事では2019年9月の安値と2020年4月の安値を比較し現在相場を考察。この0年7ヶ月での変動は¥-121,900だった。

GMTマスター 青赤ベゼル 16700についての考察(2020年4月)

GMTマスター」といえば、今や「II」という印象が強いですが、本来「GMTマスター」と「GMTマスターII」があるわけです。なぜ「II」の印象が強いのかというと、「GMTマスター」が1999年の段階でモデル自体が終了となったからでしょう。

その最終リファレンスこそ16700であるのですが、最後のGMTマスターという点や、「GMTマスターII」と異なり、文字盤に「II」表記が無いといった点が魅力的だといえます。

そのようなことから、16700は評価されても不思議でないと思っていたのですが、意外と評価されることはなく、2016年の段階では、その最終年式であるA番ですら、他の年式と変わらない水準に位置していたのです。

ただ、そういった様子は2017年頃から変化。A番は2017年12月の段階で100万円以上という水準になり、以前とは明らかに違う価格帯となったのです。

そして、その影響からか、A番以外の16700も評価されるように変化。2019年9月には100万円以上となり、ついに16710GMTマスターII)よりも高い水準となったのです。

さて、そのように評価されていた16700ですが、2020年4月の今、値下がりしたことによって再度100万円以下という水準になってしまっています。

本記事で参考とした中古腕時計

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本記事の価格比較

腕時計 状態 期間 2019年9月
の安値
2020年4月
の安値
変動額 残価率
ロレックス
GMTマスター
青赤ベゼル
16700
中古 0年
7ヶ月
¥1,080,000 ¥958,100 -121,900 88.71%

16700は、2016年の段階で60万円前後という水準だったのが、2019年9月には100万円以上となっているため、目立った上昇をしていたと感じます。

しかしながら、2019年9月以前はあまり活発に動く様子がなく、2019年9月時点での値動きも15万円程度だったのです。

なお、それはいつとの比較かというと、なんと2018年8月。つまり、167002018年8月⇒2019年9月で15万円程度の値動きにとどまっていたわけです。

GMTマスターシリーズ」といえば、現代の大人気モデルですが、そのレア最終モデルという側面をもつ16700は、意外とあまり目立った値動きをしてこなかったのです。

そして100万円以上という水準になったのも2019年9月という時期。その頃といえば、値下がりトレンドがあったのに、なぜか16700100万円以上という大台に乗るといった様子となっていたわけです。

そして、評価される動きになったのかと思いきや、今回の値動きで下落となったため、再度2018年8月水準に近い状態まで戻ってしまいました。

2016年⇒2017年といった時期は目立った動きを見せていた16700ですが、2018年以降の値動きはその派手さが失われたように感じます。

ただ、筆者としては「様々な濃い要素」を持っているのにこのような評価となるのが不思議でならず、長らく注目している存在でもあります。

この記事の執筆者
斉藤由貴生
腕時計投資家。著書:『腕時計投資のすすめ(イカロス出版)』『もう新品は買うな(扶桑社)』連載:本サイト以外に『日刊SPA!』『POWER Watch』その他『日経マネー』など多数露出。
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