2017年において、かなり目立った動きといった印象があった16710。
2016年⇒2017年では約23万円の上昇となっていたのですが、その上昇幅は116710BLNRよりも上だったのです。
116710BLNRは、2016年12月に約87万円という水準だったのが2017年12月には109万円。2016年⇒2017年で21万円程度の上昇だったわけで、16710に対して上昇幅がやや劣っていたのです。
しかし、今となっては「値動きするGMTマスター2」といえば116710BLNRといった印象が強いでしょう。
なぜ、そのようなことになったのかというと、1つは116710BLNRが2017年よりも派手に値動きするようになったから。そして、もう一つが、16710が2017年ほどの値動きを見せなくなったからです。
16710は2016年⇒2017年で20万円以上の上昇となったものの、2017年⇒2018年ではそれほどの上昇といった様子を見せなかったわけです。
また、2018年⇒2019年でもそういった傾向があったといえます。
とはいえ、16710の値動きがないわけではありませんでした。2017年12月に約82万円だったのが、2018年6月には約89万円。それが2019年1月に約91万円、4月には約102万円となっていました。(いずれも黒赤ベゼル)
けれども、2019年4月以降は目立った値動きを見せなくなり、結局ここ1年ほどはあまり大きな動きがなかったといえます。
その一方で、116710BLNRはこの1年でド派手な値動きとなっていたため、いつしか16710は値動きしないモデルといった印象になってしまったのかもしれません。
さて、そんな16710ですが、2020年4月現在の様子はどうなっているかというと、約94万円という水準。これは、1年前と比較して7万円ほどの下落であるのです。
本記事で参考とした中古腕時計
本記事の価格比較
腕時計 | 状態 | 期間 | 2019年4月 の安値 |
2020年4月 の安値 |
変動額 | 残価率 |
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ロレックス
GMTマスター2 黒赤ベゼル 16710 |
中古 | 1年 0ヶ月 |
¥1,022,000 | ¥948,090 | -73,910 | 92.77% |
16710は2019年4月に「100万円以上」という水準になったのですが、今回の下落によってその水準は再び100万円を切ってしまっています。
2019年といえば、上半期に派手な上昇、夏頃からは下落といったトレンドがありましたが、16710については4月頃まで上昇傾向を感じたものの、その後は動かなくなっていたわけです。
他のモデルの例からすると、4月以降も値上がりし、8月頃に下落となったわけですが、16710についてはそういった様子を見せず、2020年4月の新型コロナによる下落トレンドで値下がりしたといったところであります。
そして、その値下がり額も7万円という水準であるため、他のモデルと比べて下落幅は大きくなく、不思議と安定しているといった感覚にすらなります。