腕時計投資新聞

腕時計の[買う・使う・売る]すべてを楽しむ専門サイト「腕時計投資ドットコム」
現在相場考察

100万円を切った、GMTマスター2黒赤ベゼル16710

2020年4月23日更新
ロレックスのGMTマスター216710について斉藤由貴生が執筆。本記事では2019年4月の安値と2020年4月の安値を比較し現在相場を考察。この1年0ヶ月での変動は¥-73,910だった。

GMTマスター2 黒赤ベゼル 16710についての考察(2020年4月)

2017年において、かなり目立った動きといった印象があった16710

2016年⇒2017年では約23万円の上昇となっていたのですが、その上昇幅は116710BLNRよりも上だったのです。

116710BLNRは、2016年12月に約87万円という水準だったのが2017年12月には109万円。2016年⇒2017年で21万円程度の上昇だったわけで、16710に対して上昇幅がやや劣っていたのです。

しかし、今となっては「値動きするGMTマスター2」といえば116710BLNRといった印象が強いでしょう。

なぜ、そのようなことになったのかというと、1つは116710BLNRが2017年よりも派手に値動きするようになったから。そして、もう一つが、16710が2017年ほどの値動きを見せなくなったからです。

16710は2016年⇒2017年で20万円以上の上昇となったものの、2017年⇒2018年ではそれほどの上昇といった様子を見せなかったわけです。

また、2018年⇒2019年でもそういった傾向があったといえます。

とはいえ、16710の値動きがないわけではありませんでした。2017年12月に約82万円だったのが、2018年6月には約89万円。それが2019年1月に約91万円、4月には約102万円となっていました。(いずれも黒赤ベゼル)

けれども、2019年4月以降は目立った値動きを見せなくなり、結局ここ1年ほどはあまり大きな動きがなかったといえます。

その一方で、116710BLNRはこの1年でド派手な値動きとなっていたため、いつしか16710は値動きしないモデルといった印象になってしまったのかもしれません。

さて、そんな16710ですが、2020年4月現在の様子はどうなっているかというと、約94万円という水準。これは、1年前と比較して7万円ほどの下落であるのです。

本記事で参考とした中古腕時計

※広告が含まれる場合があります
☆良品【ROLEX】ロレックス GMTマスターII 16710 W番 赤黒ベゼル 自動巻き メンズ

本記事の価格比較

腕時計 状態 期間 2019年4月
の安値
2020年4月
の安値
変動額 残価率
ロレックス
GMTマスター2
黒赤ベゼル
16710
中古 1年
0ヶ月
¥1,022,000 ¥948,090 -73,910 92.77%

16710は2019年4月に「100万円以上」という水準になったのですが、今回の下落によってその水準は再び100万円を切ってしまっています

2019年といえば、上半期に派手な上昇、夏頃からは下落といったトレンドがありましたが、16710については4月頃まで上昇傾向を感じたものの、その後は動かなくなっていたわけです。

他のモデルの例からすると、4月以降も値上がりし、8月頃に下落となったわけですが、16710についてはそういった様子を見せず、2020年4月の新型コロナによる下落トレンドで値下がりしたといったところであります。

そして、その値下がり額も7万円という水準であるため、他のモデルと比べて下落幅は大きくなく、不思議と安定しているといった感覚にすらなります。

この記事の執筆者
斉藤由貴生
腕時計投資家。著書:『腕時計投資のすすめ(イカロス出版)』『もう新品は買うな(扶桑社)』連載:本サイト以外に『日刊SPA!』『POWER Watch』その他『日経マネー』など多数露出。
本コンテンツには、主観的評価、見解、想定における情報が含まれています。運営者及びコンテンツ提供者は、コンテンツ内容の正確性、確実性、完全性における保証を行いません。また、コンテンツ内容にかかわる損害・トラブル等に関する一切の責任を負いません。本サイトに記載されている情報は、特に断り書きがない限り、更新日時点での情報に基づいています。