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現在相場考察

6桁緑サブとほぼ同じ下落幅、サブマリーナ16610LV

2020年4月28日更新
ロレックスのサブマリーナー16610LVについて斉藤由貴生が執筆。本記事では2020年2月の安値と2020年4月の安値を比較し現在相場を考察。この0年2ヶ月での変動は¥-182,000だった。

サブマリーナ 16610LVについての考察(2020年4月)

2019年7月をピークとして9月頃から値下がり傾向となったサブマリーナの16610LV

16610LVは、2003年にデビューした緑サブの初代モデルですが、従来ステンレスのサブマリーナが黒一色だったところ、例外的に「緑」というベゼルカラーで登場したモデルであります。

実際、こういった異例な要素が与えられたのは、「サブマリーナ登場50周年」を記念したからで、やはり特別な理由があったわけです。

さて、そんな緑サブですが、16610LV一代限りで終わることはなく、現行世代でも後継の116610LVがデビュー。むしろ、今の時代において「緑サブ」としてのイメージは116610LVのほうが強いともいえる状態となっています。

実際、値動きの派手さでも、相場の高さでも116610LVのほうが勝っているといえ、多くの人にとって「緑サブ」のイメージは現行に軍配が上がるといえるのかもしれません。

とはいうものの、筆者としては、16610LVの特殊なキャラクターがデイトナ16520に似ているとも感じるため、いつか16610LVは化けても不思議でないと感じていた側面があります。

しかしながら、16610LVは未だそのような値動きを見せることはなく、今でも116610LVに追従するような動きをするといった印象です。

さて、116610LVといえば、先日の記事でお伝えしたように、現在下落傾向となっています。

2020年2月に約151万円だったのが、4月現在では約135万円。実に2ヶ月で16万円ほどの値下がりとなっているのです。

では、16610LVのほうはどうかというと、こちらも同じような動きとなっている様子です。

2月が148万円だったのに対し、現在水準は約129万円。この2ヶ月での下落額は約18万円といったところで、116610LVほぼ同じような動きとなっています。

本記事で参考とした中古腕時計

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本記事の価格比較

腕時計 状態 期間 2020年2月
の安値
2020年4月
の安値
変動額 残価率
ロレックス
サブマリーナ
16610LV
中古 0年
2ヶ月
¥1,480,000 ¥1,298,000 -182,000 87.70%

16610LVの値動きは、値上がりにしても値下がりにしても116610LVに追従するかの動きとなっているといえますが、自分の意思を持たないかのような値動きは、元祖緑サブとして少々情けないという感じにも見えてしまいます。

16610LVは元祖というだけでなく、ファット4、ビックスイス、ライムベゼルなど様々な高値条件となる幻の要素が存在。そういった特殊さがあることに加え、「緑」の元祖でもあるわけです。

ですから16610LVは、もう少し強い動きになってもいいのではと思います。

ここでいう「強い動き」とは、値動き幅のことではなく、あくまで116610LV追従するかの動きを脱するという意味です。

むしろ、16610LV116610LVは連動するかのような動きでも良いのですが、16610LV116610LVを引っ張る存在感になってほしいと思います。

この記事の執筆者
斉藤由貴生
腕時計投資家。著書:『腕時計投資のすすめ(イカロス出版)』『もう新品は買うな(扶桑社)』連載:本サイト以外に『日刊SPA!』『POWER Watch』その他『日経マネー』など多数露出。
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