2019年7月をピークとして9月頃から値下がり傾向となったサブマリーナの16610LV。
16610LVは、2003年にデビューした緑サブの初代モデルですが、従来ステンレスのサブマリーナが黒一色だったところ、例外的に「緑」というベゼルカラーで登場したモデルであります。
実際、こういった異例な要素が与えられたのは、「サブマリーナ登場50周年」を記念したからで、やはり特別な理由があったわけです。
さて、そんな緑サブですが、16610LV一代限りで終わることはなく、現行世代でも後継の116610LVがデビュー。むしろ、今の時代において「緑サブ」としてのイメージは116610LVのほうが強いともいえる状態となっています。
実際、値動きの派手さでも、相場の高さでも116610LVのほうが勝っているといえ、多くの人にとって「緑サブ」のイメージは現行に軍配が上がるといえるのかもしれません。
とはいうものの、筆者としては、16610LVの特殊なキャラクターがデイトナ16520に似ているとも感じるため、いつか16610LVは化けても不思議でないと感じていた側面があります。
しかしながら、16610LVは未だそのような値動きを見せることはなく、今でも116610LVに追従するような動きをするといった印象です。
さて、116610LVといえば、先日の記事でお伝えしたように、現在下落傾向となっています。
2020年2月に約151万円だったのが、4月現在では約135万円。実に2ヶ月で16万円ほどの値下がりとなっているのです。
では、16610LVのほうはどうかというと、こちらも同じような動きとなっている様子です。
2月が148万円だったのに対し、現在水準は約129万円。この2ヶ月での下落額は約18万円といったところで、116610LVとほぼ同じような動きとなっています。
本記事で参考とした中古腕時計
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本記事の価格比較
腕時計 | 状態 | 期間 | 2020年2月 の安値 |
2020年4月 の安値 |
変動額 | 残価率 |
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ロレックス
サブマリーナ 16610LV |
中古 | 0年 2ヶ月 |
¥1,480,000 | ¥1,298,000 | -182,000 | 87.70% |
16610LVの値動きは、値上がりにしても値下がりにしても116610LVに追従するかの動きとなっているといえますが、自分の意思を持たないかのような値動きは、元祖緑サブとして少々情けないという感じにも見えてしまいます。
16610LVは元祖というだけでなく、ファット4、ビックスイス、ライムベゼルなど様々な高値条件となる幻の要素が存在。そういった特殊さがあることに加え、「緑」の元祖でもあるわけです。
ですから16610LVは、もう少し強い動きになってもいいのではと思います。
ここでいう「強い動き」とは、値動き幅のことではなく、あくまで116610LVに追従するかの動きを脱するという意味です。
むしろ、16610LVと116610LVは連動するかのような動きでも良いのですが、16610LVが116610LVを引っ張る存在感になってほしいと思います。