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現在相場考察

2019年9月ぶりの下落といった印象、デイトナ黒文字盤116500LN

2020年4月26日更新
ロレックスのデイトナ116500LNについて斉藤由貴生が執筆。本記事では2019年9月の安値と2020年4月の安値を比較し現在相場を考察。この0年7ヶ月での変動は¥-200,200だった。

デイトナ 黒文字盤 116500LNについての考察(2020年4月)

2019年6月水準をピークとして、9月から値下がりが見られるようになったデイトナ116500LNの黒文字盤。

この116500LNがデビューしたのは、2016年のバーゼルですが、このモデルから「白文字盤のほうが相場が高い」といった状況となっています。

16520が現行だった時代から、「白文字盤よりも黒文字盤のほうが(圧倒的に)高い」といった常識がありましたが、それを覆したのがこの116500LN。20年ぶりの革命だったといえます。

そのようなことから、黒文字盤という存在は116500LNの中でボトム価格に位置するわけで、白文字盤との価格差は数十万円単位となっています。

とはいえ黒文字盤の水準をもってしても、116500LNの水準はだいぶ高く、ピーク時においての水準は約266万円でした。

ちなみに、116500LN黒文字盤、デビューした2016年10月の新品実勢価格(安い順の3社平均値)は約184万円。それに対して、2019年6月の中古ボトム価格が約266万円ですから、デビュー年の新品実勢価格よりも82万円ほど値上がりしていたということになります。

しかし、そんな116500LN黒文字盤は、2019年夏の下落トレンドに伴い9月に下落。その際の下落幅は約26万円といったところでした。

ただその後、116500LN黒文字盤はそこまで目立った動きをしなくなり、長らく目立った値動きをしない状態が続いていたといえます。

2019年9月以降の動きといえば、他の人気ロレックスの場合11月頃まで下落傾向が続いていた例が多いですが、9月以降値動きしなかった116500LNは、他より早く下落に歯止めがかかったといえます。

ただ、他のモデルは2020年になると回復傾向となり、実際1月、2月といった時期に上昇傾向となっていたモデルがいくつかあったほどでした。

そういった状況下でも、この116500LN黒文字盤はあまり目立った動きとなっていなかったわけですから、2019年9月から半年ほどの間は、なんだか沈黙ともいえるような状態だったといえます。

さて、そんな116500LN黒文字盤ですが、ここにきて久々に目立った動きとなっています。

その動きはどんな様子かというと、やはり値下がり傾向。9月との比較で20万円といった下落となっている様子です。

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本記事の価格比較

腕時計 状態 期間 2019年9月
の安値
2020年4月
の安値
変動額 残価率
ロレックス
デイトナ
黒文字盤
116500LN
中古 0年
7ヶ月
¥2,398,000 ¥2,197,800 -200,200 91.65%

今回の116500LN黒文字盤の値動きは、新型コロナによる下落トレンドによるものだと思いますが、20万円という下落幅もまた、他の人気ロレックスに対して特に違いがあるわけではありません。

また現在水準の約219万円ですが、これは「どの時期に近いか」というと、2018年6月の約223万円に近いといったところです。

これもまた、他の人気モデルに対してそれほど大きな差はないといえ、まさに現在における人気ロレックスの典型的な動きをしているといえるかと思います。

なお、4月20日付近では、220万円前後の個体が複数個ありましたが、それらの多くは早い段階で売れてしまった様子です。このぐらいの価格での需要はなかなかあるのではと感じます。

この記事の執筆者
斉藤由貴生
腕時計投資家。著書:『腕時計投資のすすめ(イカロス出版)』『もう新品は買うな(扶桑社)』連載:本サイト以外に『日刊SPA!』『POWER Watch』その他『日経マネー』など多数露出。
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