評価されそうでも、意外と評価されづらい腕時計の「限定モデル」という存在。
例外的に、オメガの限定モデルは多々評価されていますが、それ以外となるとあまり凄いモデルを見かけません。
しかし、ロレックスを見ると評価されている限定モデルがありました。
それはいずれも「日本限定」といった要素を持つのですが、限定モデルをめったに出さないロレックスだからこそ高い評価となるのでしょう。
それら日本限定ロレックスは、ターノグラフの116263とオイスターパーペチュアルの116000。両者とも2000年代中盤頃にラインナップされていました。
いずれも、中古相場は100万円以上といった水準なのですが、通常モデルに対して数十万円単位で高いといった傾向があります。
このターノグラフ116263については、コンビ仕様ということもありオイスターパーペチュアルよりも高い水準で、2018年10月の段階で約134万円という水準に位置していました。
日本限定116263の特徴は、なんといっても「緑」という要素でしょう。通常モデルの場合、TURN-O-GRAPH表記、針、デイトのフォントが「赤」となるところ、限定モデルだと「緑」となっているのです。
「緑」という要素は、ロレックスのコーポレートカラーということもあり、中古相場での評価が高い傾向。GMTマスター2の116718LNや116610LVなどがまさにその例だといえます。
そして、116263にはデイトのフォントが緑色という激レアポイントが存在。ロレックスのデイトは、1950年代ごろに「黒と赤」だったことがありますが、それ以降は基本「黒」。ターノグラフの時代にデイトジャストの一部に「赤」が復活したことがありますが、「緑」は116263日本限定ぐらいにしかないのです。
ですから、この日本限定ターノグラフはかつてから随分高い水準に位置していたわけなので、ここ数年はずっと値上がり傾向だったのです。
しかし今、そんな116263日本限定は値下がり傾向。現在、約119万円という水準で購入可能なのですが、なんとこれは2018年10月水準よりも15万円ほど安いのです。
本記事で参考とした中古腕時計
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本記事の価格比較
腕時計 | 状態 | 期間 | 2018年10月 の安値 |
2020年5月 の安値 |
変動額 | 残価率 |
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ロレックス
ターノグラフ 日本限定 白文字盤 116263 |
中古 | 1年 7ヶ月 |
¥1,348,000 | ¥1,195,000 | -153,000 | 88.65% |
116263日本限定(白文字盤)は、2013年5月に約73万円だったのですが、2018年1月には約121万円にまで上昇していました。
そして、同年10月には約134万円となり更に高い水準へと上昇。レア要素を多々持ったモデルらしい値動きをしていたのです。
しかし、そんな116263日本限定は、新型コロナによる値下がりトレンドで、現在では値下がり傾向。その結果、現在水準は2018年1月並となってしまっているのです。