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現在相場考察

見た時に一瞬生み出される非日常感、デイデイトミリヤードダイヤ18238MR

2016年7月4日更新
ロレックスのデイデイトについて斉藤由貴生が執筆。本記事では2010年4月の安値(ヤフオク)と2016年7月の安値(楽天)を比較し現在相場を考察。この6年3ヶ月での変動は¥467,400だった。

デイデイト ミリヤードダイヤ文字盤 18238MRについての考察(2016年7月)

デイデイトといったら多彩な文字盤ラインアップがある時計ですが、なんといってもその良さは「怪しげな魅力を醸し出す文字盤」をラインナップしている点。で、この多くのダイヤを配置した豪華文字盤は円を描くような独特の配置が施されているのが一番の特徴です。

ロレックス デイデイト¥1,362,900〜¥39,800,000(2024年11月21日現在)

本記事の価格比較

腕時計 状態 期間 2010年4月
の安値(ヤフオク)
2016年7月
の安値(楽天)
変動額 残価率
ロレックス
デイデイト
ミリヤードダイヤ文字盤
18238MR
中古 6年
3ヶ月
¥1,239,000 ¥1,706,400 467,400 137.72%

このダイヤの配置、香港映画に出てくるチャイナドレスのパイピングのような美しさや怪しさを醸し出す独特のデザインです。

怪しげ文字盤で、なんとも言えない魅力を醸し出すデイデイトといえば、

  • オニキス文字盤
  • グラデーション文字盤
  • がありますが、どちらかと言うとシンプルな方向の上記2モデルに対して、「ミリヤードダイヤ文字盤」は無数のダイヤを配置するというシンプルとはいえない方向で魅力を醸し出しています。

    よって、コレクションすることを考えると、オニキスとグラデーション文字盤は若干方向性がかぶるため「どちらか1本」ということになりそうですが、それに加えてミリヤードダイヤが1本あると、幸福指数がぐっと上昇しそうです。

    しかも、このミリヤードダイヤ文字盤、2010年頃の安値約124万円に対して、現在価格は約171万円

    50万円近い値上がりは立派な値上がりですが、グラデーション文字盤と比べると約半分の値上がり額です。

    つまり、無数にダイヤを使った高級モデルでありながら、そこまでガバッと値上がりしていないので、現在の相場においてそこそこお得に買えるのがこのミリヤードダイヤ文字盤と言ってよいでしょう。

    そもそも、現在の相場170万円で他に何が買えるかといったらステンレスのアクアノート5065/1A)すらも買えません。。

    ダイヤを配置したオールゴールドの最高級ロレックスが、ステンレススポーツモデルよりも安く買えるなんて良いじゃないですか。

    こんなに豪華な見た目のため、本物でもある意味ニセモノに見えてしまうぐらい非日常的なゴージャス感は、サラッとつけてこそ日常の中に一瞬の非日常をパッと生み出すのです。

    つまり、普通に日々生活していて、パッとアクアノートを見た時の感覚とこのミリヤードダイヤのデイデイトを見た時の感覚とでは、ミリヤードダイヤ文字盤のほうがはるかに“非日常感”を与えてくれるということ。

    これは、所有満足感にも繋がると思います。

    筆者もアクアノートは何本か所有したことがあるので、確かに良い時計だとは思います。しかし、アクアノートよりも安価でより所有満足感を満たす時計があるならば、そっちを買ったほうがお買い得な気がするのです。

    この記事の執筆者
    斉藤由貴生
    腕時計投資家。著書:『腕時計投資のすすめ(イカロス出版)』『もう新品は買うな(扶桑社)』連載:本サイト以外に『日刊SPA!』『POWER Watch』その他『日経マネー』など多数露出。
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