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現在相場考察

再び40万円台に戻ってしまった、エクスプローラー114270

2020年5月10日更新
ロレックスのエクスプローラー114270について斉藤由貴生が執筆。本記事では2019年6月の安値と2020年5月の安値を比較し現在相場を考察。この0年11ヶ月での変動は¥-52,434だった。

エクスプローラー 114270についての考察(2020年5月)

2000年代において、最も人気なスポーツロレックスという印象だったエクスプローラー

114270はまさにその時代の大人気モデルであるわけですが、2010年代になってからはあまり目立った様子ではありません。

実際、スポーツロレックスとしての価格序列は“最も下”といった位置ですし、値動きもあまりしない傾向があります。

このモデルが人気だった時代を知る筆者としては、記事登場頻度が高くなっても不思議でないと思うのですが、あまり値動きしないため、1年に一度ぐらいしか取り上げられないのです。

とはいえ、そんな114270も2019年には50万円台という水準に達しています。

この「50万円台」というのは、同世代のスポーツモデルと比べて特に高いわけではないのですが、114270にとっては重要です。

なぜなら、かつてのプレミア価格以上だからです。人気モデル時代、114270は定価よりも高い価格で売られていたことがありますが、それを約20年越しで超えたのは感慨深いといえ、ドラマのある値動きだったといえたのです。

また、114270は2017年以降、長らく40万円台に位置していたため、40万円台⇒50万円台といったように価格ステージが変化するのは2年ぶりだったのです。

しかし、それから1年近くが経過した今、114270再び40万円台に戻ってしまった様子となっているのです。

本記事で参考とした中古腕時計

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本記事の価格比較

腕時計 状態 期間 2019年6月
の安値
2020年5月
の安値
変動額 残価率
ロレックス
エクスプローラー
114270
中古 0年
11ヶ月
¥529,200 ¥476,766 -52,434 90.09%

今回の値下がりは、新型コロナによる下落トレンドによるものだといえますが、去年「2年ぶりに価格ステージが変化した」といった様子から、もとに戻ってしまったのはインパクトが大きいとも感じます。

ただ、現在水準は2018年2月よりも高い状態となっているため、記事でお伝えした水準としては歴代2位といったところでもあります。

ちなみにこの114270、今回の下落トレンド以前の段階では、一時ボトム価格が55万円程度となるなど、2019年6月水準を上回る様子をみせていたこともありました。

そういったことから、60万円台といった新たなドラマが展開されるのかと思われたのですが、結局新型コロナの値下がりトレンドによって再度40万円台に戻ってしまったのです。

114270は、かつてのイメージだと現代の116710BLNRに相当するキャラクターでしたが、今となってはそのような印象はありません。

今の時代注目度は高くないかもしれませんが、このようなシンプルなモデルは、普段遣いの1本としてはすごく使い勝手が良いと思います。

この記事の執筆者
斉藤由貴生
腕時計投資家。著書:『腕時計投資のすすめ(イカロス出版)』『もう新品は買うな(扶桑社)』連載:本サイト以外に『日刊SPA!』『POWER Watch』その他『日経マネー』など多数露出。
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