デイトナのステンレス黒文字盤といえば、高級腕時計の中で最も憧れられている存在と言ってよいでしょう。その人気ぶりは90年代後半のロレックスブームから今に至るまで変化なく、定価の65万円（税別）をずっと上回るプレミア価格でもう20年近く取引されています。
本記事の価格比較
| 腕時計 | 状態 | 期間 | 2010年3月 の安値（ヤフオク） |
2016年7月 の安値（楽天） |
変動額 | 残価率 |
|---|---|---|---|---|---|---|
|
ロレックス
デイトナ 黒文字盤 16520 |
中古 | 6年 4ヶ月 |
¥850,000 | ¥1,300,000 | 450,000 | 152.94% |
ロレックスブームの90年代後半から2000年代半ばまで100万円を切るといったことはあまりなかったデイトナ黒文字盤。
ステンレスデイトナの黒文字盤といえば
がありますが、いつの時代も高値なのは他社製ムーブメント「エルプリメロ」搭載の16520のほう。
高い理由は多分、クロノグラフの3つ目が銀の116520よりもベージュの16520のほうが「かっこいい」ことだと推測します。
で、そんな“ザ憧れ”の黒文字盤のデイトナ。
2010年頃には80万円台で売られていました。
当時、88万円で売られているデイトナを旧サイト「腕時計投資を考えるブログby Ameba」でも取り上げましたが、その頃の予測を遥かに上回るかたちで値上がりしました。
そして、近頃では黒文字盤16520の安値が約130万円となり、時間が経つごとにじわじわと値上がりしています。
当サイトでも2015年8月の記事で「28万円の値上がりは少ない」と記載したのですが、その通り「38万円の値上がり」となりました。
かなり知名度があるデイトナですが、16520に関しては街で気軽に見かけることも少なくなりました。
実物を見るとやはり「かっこ良い」と思わせてくれるこの時計。
ちょっと前までは多くのリユース店のショーケースに飾られているのを見ましたが、最近見かけることが少なくなりました。
確かに、2000年に116520にモデルチェンジされてからもう16年も経っています。
見た目もリファレンスも116520と似ているエルプリ搭載の16520ですが、生産終了からもう随分な月日が流れているのですね。
そしてその間ずっと定価を下回らなかった16520。
デイトナが65万円と言われれば「安い」とびっくりしますが、実はそれが定価なのです。
とはいっても、116520時代に定価は約120万円になったので、それぐらいを平均値としても良いかもしれません。
デイトナ人気は多分衰えることはないでしょう。過去の相場を見ても、安くなってもまた持ち直すのがデイトナの特徴。
そして、エルプリ搭載のデイトナは生産終了から月日が経ち、今後ますます希少性が高まっていくと予測できます。
そして、世界中で欲しい人がガバッと増えたら、多分アクアノート並みの基準ぐらいまでいっても不思議ではありません。
特に、新型116500LNとベゼルの配色が明らかに違う16520は、今の時代だからより一層魅力的に感じる時計の1本です。
