2007年にパテックフィリップが気合を入れて登場させたクロノメトロゴンドーロ。
シンプルな見た目から、一見その気合は感じづらいかもしれませんが、
という点がスペシャルだったわけです。
2針のシンプルなモデルにこのような要素を盛り込むということは、かなり異例ですが、そういった内容から、デビュー以来「高いモデル」として認知されていたと感じます。
しかしながら、そんな5098Pの近年における評価は、他のプラチナパテックよりも安いといったところ。2018年まではかろうじて他のプラチナモデルと同等、もしくは同世代と比べると安いといった感覚だったのですが、2019年からは「はっきり他のプラチナよりも安い」となっているのです。
実際、2019年4月の水準は218万円だったのですが、これはプラチナパテックとしては異例なほど安い水準だといえます。
さて、そんな5098Pですが、それから1年が経過した今、どういった様子になっているのかというと、その水準は約258万円。
約1年前と比べると回復しているものの、依然としてその水準は他のプラチナモデルと比べると「安い」といえるレベルだといえます。
本記事で参考とした中古腕時計
本記事の価格比較
腕時計 | 状態 | 期間 | 2019年4月 の安値 |
2020年5月 の安値 |
変動額 | 残価率 |
---|---|---|---|---|---|---|
パテックフィリップ
クロノメトロゴンドーロ 5098P-001 |
中古 | 1年 1ヶ月 |
¥2,180,000 | ¥2,585,000 | 405,000 | 118.58% |
なおこの5098P、2019年11月の段階で、ボトム価格が280万円程度にまで回復したのですが、その際は相場をお伝えしづらい状態だったため、記事化は見送っていました。
また、その後も数ヶ月に渡って280万円前後といった水準だったわけですが、その水準をもってしても、2019年4月より前の水準よりも値下がり傾向であります。
なおこの時計、2018年12月までは約290万円台という水準に長らくいたのですが、それをもってしても、この時計の要素からは「安い」といえる評価でした。
しかし、2019年からはそれよりもさらに値下がり。回復した今をもってしても、その水準は「プラチナパテックとしては異例なほど安い」といったところです。
なお、2011年といった腕時計が全体的に安い時代の中古水準でも5098Pは約269万円。現在の約258万円という水準は、2011年以下であるのです。
5098Pがこのような評価となっているのは、見た目的なトレンドだと推測できますが、この時計が登場した2007年頃、この見た目はまさに時代を代表する人気要素といったところでした。
しかし、今となっては、トノーという要素は、当時ほどの注目度ではありません。
その結果5098Pは、様々な特別要素があるにも関わらず、プラチナパテックとして異例なほど安い評価となっているのでしょう。