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現在相場考察

約231万円の下落、ノーチラス5726/1A-010

2020年5月17日更新
パテックフィリップのノーチラス5726/1A-010について斉藤由貴生が執筆。本記事では2019年7月の安値と2020年5月の安値を比較し現在相場を考察。この0年10ヶ月での変動は¥-2,319,600だった。

ノーチラス 5726/1A-010についての考察(2020年5月)

一時は5711/1A青文字盤よりも安かった年次カレンダー5726/1A-010

いくら5711が人気とはいえ、年次カレンダーたるものが3針よりも安い”という様子は衝撃的でした。

そのような状況となっていたのは、2018年6月のことですが、当時は5711/1A青文字盤は目立った上昇傾向といった様子でした。一番人気の価格帯が、本来上級なモデルよりも高くなるという現象は、2000年前後という時代からあっただけに、当時の5711/1Aの印象は時代を代表するような人気モデルだと感じました。

ちなみに、その頃、この5726/1A-010はどのような水準だったかというと約538万円だったのです。

当時、5726/1A-010がそれほど高くなかった理由として考えられたのは「青文字盤でない」ということです。その頃、値上がりするノーチラスのほとんどは青文字盤だった一方、白文字盤はそれほど目立った値動きをしないと感じました。

この5726/1A-010も白文字盤だったため、年次カレンダーという要素がありながら5711/1A青文字盤よりも安かったわけで、その水準でも「すぐに売れる」という様子ではなかったのです。

そんな5726/1A-010は2019年7月になるとなんと約1221万円という水準にまで上昇。度肝を抜く値上がりとなったのです。

さて、近頃といえば、新型コロナによる下落トレンドがありますが、この5726/1A-010はどのような様子かというと990万円という水準となっています。

2019年7月に「1000万円を超えた」という状態だったのが、今では1000万円を割っている状態。

そして、その値下がり額は約231万円となり、なかなかすごい下落幅となっているのです。

本記事で参考とした中古腕時計

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PATEK PHILIPPE パテックフィリップ ノーチラス アニュアルカレンダー 5726/1A-010 中古 329861

本記事の価格比較

腕時計 状態 期間 2019年7月
の安値
2020年5月
の安値
変動額 残価率
パテックフィリップ
ノーチラス
5726/1A-010
中古 0年
10ヶ月
¥12,219,600 ¥9,900,000 -2,319,600 81.02%

この5726/1A-010の値動きについて感じるのは、大きく値動きするという点です。

5726/1A-010は2018年12月の段階で約660万円という水準だったのですが、その次に記事化した際の水準が2019年7月の約1221万円。この間、5726/1A-010はあまり出現しなかったため、2019年7月は久々の観測となったのですが、そこで一気に上昇となっていたのです。

その際の上昇幅はなんと約561万円

今回の下落幅といい、5726/1A-010はガバっと大きく値動きする傾向があるといえます。

なお、5726/1A-010200万円以上という下落幅ながら、現在水準は2018年12月よりもだいぶ高いという様子。

ロレックスの人気モデルは、多くが2018年中盤並になっている一方で、この5726/1A-010は2018年12月水準と比べても300万円以上高い状態をキープしているのです。

この記事の執筆者
斉藤由貴生
腕時計投資家。著書:『腕時計投資のすすめ(イカロス出版)』『もう新品は買うな(扶桑社)』連載:本サイト以外に『日刊SPA!』『POWER Watch』その他『日経マネー』など多数露出。
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