腕時計投資新聞

腕時計の[買う・使う・売る]すべてを楽しむ専門サイト「腕時計投資ドットコム」
現在相場考察

2019年秋よりも下落幅が小さい、アクアノート5164A-001

2020年5月18日更新
パテックフィリップのアクアノートについて斉藤由貴生が執筆。本記事では2019年11月の安値と2020年5月の安値を比較し現在相場を考察。この6ヶ月での変動は32万7800円の値下がりだった。

アクアノート 5164A-001についての考察(2020年5月)

ノーチラスが目立って値動きする一方で、それほど派手に値動きしない傾向があったアクアノート。

従来、ノーチラスとアクアノートは同じような水準という印象があり、そういった傾向は2010年代前半頃まであったといえます。

しかし、2017年以降、ノーチラスが派手に上昇した一方で、アクアノートは長らくあまり目立った動きを見せなかったのです。

そのような状況の中で唯一ノーチラスと同じような動きとなっていたのが、この5164A-001。

2019年からはアクアノートも派手な上昇となったため、ここ1年ぐらいの記憶としては「値動きしない」という印象はありませんが、5164A-001は2017年の段階から目立った値動きとなっていたのです。

5164A-001はトラベルタイムですが、アクアノート初のコンプリケーションモデルであります。

従来、アクアノートの人気要素はブレスレットだったのですが、この5164A-001はラバーベルトモデルしかありません。

そのため、ブレスレットでないということや、見慣れないアクアノートの複雑機構モデルということから、逆に評価されない可能性もあったわけですが、そのような懸念を払拭するかのように一番人気ともいえる存在感となったわけです。

そういった意味では、5164A-001は従来のアクアノート界隈の常識を覆してしまったともいえますが、そのようなことはブレスレット人気度が以前ほど高くなくなったといったことからも感じます。

さて、そんな5164A-001は2019年7月に756万円という水準になっていたのですが、それが記事でお伝えした水準としては最高値です。

その後5164A-001は下落傾向となり、2019年10月には約605万円、2019年11月には約560万円というように下がっていきました。

2019年秋ごろに目立った下落となっていたものの、その後はそれほど目立った動きを見せず、2019年冬頃の段階で値下がりにある程度歯止めがかかっていた様子といえました。

しかし、新型コロナによって下落トレンドが再度発生。

その影響を受け、5164A-001も再び値下がり傾向となっているのです。

本記事で参考とした中古腕時計

※広告が含まれる場合があります
48回払いまで無金利 パテックフィリップ アクアノート トラベルタイム 5164A-001 中古 メンズ 腕時計

本記事の価格比較

腕時計 状態 期間 2019年11月
の安値
2020年5月
の安値
変動額 残価率
パテックフィリップ
アクアノート
5164A-001
中古 0年
6ヶ月
¥5,607,800 ¥5,280,000 -327,800 94.15%

現在、5164A-001のボトム価格は528万円という水準なのですが、これは2019年11月と比べて約32万円の下落です。

2019年夏頃の下落トレンドの際、7月⇒10月では約151万円という値下がり額だったため、それと比べると下落幅は随分小さいといえます。

この記事の執筆者
斉藤由貴生
腕時計投資家。著書:『腕時計投資のすすめ(イカロス出版)』『もう新品は買うな(扶桑社)』連載:本サイト以外に『日刊SPA!』『POWER Watch』その他『日経マネー』など多数露出。
本コンテンツには、主観的評価、見解、想定における情報が含まれています。運営者及びコンテンツ提供者は、コンテンツ内容の正確性、確実性、完全性における保証を行いません。また、コンテンツ内容にかかわる損害・トラブル等に関する一切の責任を負いません。本サイトに記載されている情報は、特に断り書きがない限り、更新日時点での情報に基づいています。