長らく乱高下気味といった様子を見せていた5167R-001。
5167R-001は2019年8月に約599万円という水準に達したのですが、その時点で過去の乱高下気味といった様子に終止符を打ったといえます。
実際、5167R-001は乱高下気味といっても、以前の水準はいずれも300万円台。
一度に値動きする額が50万円以上ということが何度かあったものの、高くても安くても300万円台という範疇に収まっていたのは、今となっては不思議だと感じます。
5167R-001は、2015年11月に約367万円という水準だったのが、2016年11月に304万円。その際、63万円ほどの下落となったのですがそれでも300万円台から外れなかったのです。
2017年8月には、約344万円まで回復するものの、2015年水準には届きませんでした。
結局2015年水準を上回ったのは2018年3月のことで、その際380万円という水準になったのです。
しかし、2018年10月には再び下落。そのときは約358万円となったのですが、それ以降あまり目立った様子を見せることがありませんでした。
それから約10ヶ月後に、この5167R-001は約599万円となり、長らく続いた300万円台という水準から脱したのです。
さて、そんな5167R-001ですが、今の様子はどうなっているかというと、約522万円という水準。これは、2019年8月に対して約77万円の下落となっているのです。
本記事で参考とした中古腕時計
本記事の価格比較
腕時計 | 状態 | 期間 | 2019年8月 の安値 |
2020年5月 の安値 |
変動額 | 残価率 |
---|---|---|---|---|---|---|
パテックフィリップ
アクアノート 5167R-001 |
中古 | 0年 9ヶ月 |
¥5,997,600 | ¥5,225,000 | -772,600 | 87.12% |
この77万円という下落額は、2015年11月⇒2016年11月の約63万円を上回っているため、再び乱高下気味とも思われるところですが、現段階では乱高下とはいえないかと思います。
なぜなら、2019年夏頃及び新型コロナといった2度に渡る下落トレンドの影響を受けている現在、このような下落幅はこのぐらいの価格帯の人気モデルにおいて珍しくなく、5167R-001だけに当てはまる現象でないからです。
もしも5167R-001が2018年並の300万円台という水準になっていたならば、「再び乱高下」となったでしょうが、今の値動きは、特に驚かない範疇に収まるといえます。
また、5167R-001の下落幅は他のアクアノートと比べても目立って大きいとは感じません。
5164A-001は2019年7月において756万円という水準でしたが、現在水準は528万円。2019年7月⇒2020年5月という期間での下落額は228万円であります。
それに対してこの5167R-001は、2019年8月⇒2020年5月で約77万円の下落ですから、5164A-001よりもだいぶ小さな下落幅だといえます。