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現在相場考察

2ヶ月で約32万円の下落、デイトナ緑文字盤116508

2020年5月24日更新
ロレックスのデイトナ116508について斉藤由貴生が執筆。本記事では2020年3月の安値と2020年5月の安値を比較し現在相場を考察。この0年2ヶ月での変動は¥-322,000だった。

デイトナ 緑文字盤 116508についての考察(2020年5月)

2016年にデビューした116508には、緑文字盤が用意されていますが、これがかなりな人気という存在感となっているわけで、YGモデルとしては初の「有名人気モデル」だといえるでしょう。

もちろん、これまでのYGデイトナも決して不人気ではなく、目立って値動きする傾向があります。

けれども、116508の緑文字盤は、他の文字盤色よりも目立って高いという点があるわけで、こういった存在感のYGモデルはこれまでなかったといえるのです。

また、値動きもなかなか派手な傾向があり、2017年3月の新品実勢価格(安い順の3社平均値)よりも、2020年3月の中古ボトム価格のほうが高いと様子。その変動額はなんと約186万円であるわけですから、なかなか凄い上昇だったといえます。

しかし、そのような状況だった2020年3月から2ヶ月後の現在、様子が変わっている模様です。

現在、この116508緑文字盤のボトム価格は約470万円となっているのですが、これは3月に対して約32万円の下落。ですから、2ヶ月で30万円以上の値下がりとなっているわけなのですが、これはデイトナ116506の値下がりよりも大きな下落幅であるのです。

本記事で参考とした中古腕時計

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ROLEX ロレックス コスモグラフ デイトナ 116508 ランダム品番 中古 359843

本記事の価格比較

腕時計 状態 期間 2020年3月
の安値
2020年5月
の安値
変動額 残価率
ロレックス
デイトナ
緑文字盤
116508
中古 0年
2ヶ月
¥5,030,000 ¥4,708,000 -322,000 93.60%

116506は2020年2月⇒5月の変動額が24万円の値下がりであるのに対し、この116508緑文字盤は約32万円の下落です。また、116506よりも116508のほうが価格帯が安いため、比率的にもより大きな下落幅だといえます。

筆者の個人的な印象としては、116506より116508緑文字盤のほうが、最近の流行といった要素が強い印象を感じますが、このようなキャラクターのロレックスは「安くなったり、高くなったりする」といったように、値動きが活発な傾向があるように思います。

そういった意味では、今後も目立って安くなるとも高くなるともいえるわけで、どうなるか興味深い存在であります。

このことからいえるのは、“急激に安くなったから”といって人気が無くなったわけではないこと。また、”目立った上昇をしたから”といって安心することができないということだと思います。

逆にこのモデルにとって「意外性」を感じるのは、”値動きしなくなった”という状況だと思いますが、もしもそうなった場合、どう評価するかが困難となるのではないでしょうか。

ですから、今のように目立った下落をしている状況は、116508緑文字盤としては、ある意味”健康な値動き”といえるかと思います。

この記事の執筆者
斉藤由貴生
腕時計投資家。著書:『腕時計投資のすすめ(イカロス出版)』『もう新品は買うな(扶桑社)』連載:本サイト以外に『日刊SPA!』『POWER Watch』その他『日経マネー』など多数露出。
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