2016年にデビューした116508には、緑文字盤が用意されていますが、これがかなりな人気という存在感となっているわけで、YGモデルとしては初の「有名人気モデル」だといえるでしょう。
もちろん、これまでのYGデイトナも決して不人気ではなく、目立って値動きする傾向があります。
けれども、116508の緑文字盤は、他の文字盤色よりも目立って高いという点があるわけで、こういった存在感のYGモデルはこれまでなかったといえるのです。
また、値動きもなかなか派手な傾向があり、2017年3月の新品実勢価格(安い順の3社平均値)よりも、2020年3月の中古ボトム価格のほうが高いと様子。その変動額はなんと約186万円であるわけですから、なかなか凄い上昇だったといえます。
しかし、そのような状況だった2020年3月から2ヶ月後の現在、様子が変わっている模様です。
現在、この116508緑文字盤のボトム価格は約470万円となっているのですが、これは3月に対して約32万円の下落。ですから、2ヶ月で30万円以上の値下がりとなっているわけなのですが、これはデイトナ116506の値下がりよりも大きな下落幅であるのです。
本記事で参考とした中古腕時計
本記事の価格比較
腕時計 | 状態 | 期間 | 2020年3月 の安値 |
2020年5月 の安値 |
変動額 | 残価率 |
---|---|---|---|---|---|---|
ロレックス
デイトナ 緑文字盤 116508 |
中古 | 0年 2ヶ月 |
¥5,030,000 | ¥4,708,000 | -322,000 | 93.60% |
116506は2020年2月⇒5月の変動額が24万円の値下がりであるのに対し、この116508緑文字盤は約32万円の下落です。また、116506よりも116508のほうが価格帯が安いため、比率的にもより大きな下落幅だといえます。
筆者の個人的な印象としては、116506より116508緑文字盤のほうが、最近の流行といった要素が強い印象を感じますが、このようなキャラクターのロレックスは「安くなったり、高くなったりする」といったように、値動きが活発な傾向があるように思います。
そういった意味では、今後も目立って安くなるとも高くなるともいえるわけで、どうなるか興味深い存在であります。
このことからいえるのは、“急激に安くなったから”といって人気が無くなったわけではないこと。また、”目立った上昇をしたから”といって安心することができないということだと思います。
逆にこのモデルにとって「意外性」を感じるのは、”値動きしなくなった”という状況だと思いますが、もしもそうなった場合、どう評価するかが困難となるのではないでしょうか。
ですから、今のように目立った下落をしている状況は、116508緑文字盤としては、ある意味”健康な値動き”といえるかと思います。