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現在相場考察

ついに100万円以上という水準、デイデイト19018

2020年6月11日更新
ロレックスのデイデイト19018について斉藤由貴生が執筆。本記事では2019年2月の安値と2020年6月の安値を比較し現在相場を考察。この1年4ヶ月での変動は¥88,750だった。

デイデイト 19018についての考察(2020年6月)

“金のロレックスといえば、いかにも高そうな腕時計の代名詞的存在で、その価格は漠然と「随分高い」というイメージがあります。

実際、ほぼすべての金無垢ロレックスは、中古でも100万円以下では手に入らないわけで、それなりに高いといえるでしょう。

とはいっても、現在の高級腕時計の価格帯からすると、100万円という価格帯は一般的ともいえます。

20年前であれば、100万円という額は「清水から飛び降りる」といった印象があったものの、今ではそういったイメージはもっと上の価格帯となっているわけです。

実際、“有名かつ人気”という文脈のロレックスは現在いずれも100万円を大きく上回る中古相場。116710BLNR116610LVは、現在140万円台という中古ボトム価格であるわけです。

それに対して金無垢ロレックスの中古相場は、それらより安い価格帯となるわけで、腕時計の相場を知っている方々からすると、そこまで高くない選択肢という側面があります。

さて、そんなデイデイトの中で、最も安価だったが、この19018

先程、「デイデイトは中古でも100万円以上」と述べましたが、19018に限っては長らく100万円以下で入手可能だったのです。

19018は、金無垢ブレスレットという内容の豪華なロレックスであるのに、なぜそのような相場だったかというと、それはクォーツだからです。

しかし、そんな19018は、昨年2019年の段階で「変化の兆し」を感じる様子となっていました。

それはどういった変化だったかというと、80万円台⇒90万円台というように価格ステージが変わったことだったのですが、それまでの19018の様子からすると目立った差でした。

さて、そんな19018ですが、それから1年4ヶ月が経過した今、どのような様子となっているのでしょう。

その答えは、「やはり変化した」ということになります。

2019年2月の段階で約97万円だった19018は、今ではなんと106万円という水準(ABランク以上)。

このオイスタークォーツのデイデイトは、ついに100万円以上という水準になったのです。

本記事で参考とした中古腕時計

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本記事の価格比較

腕時計 状態 期間 2019年2月
の安値
2020年6月
の安値
変動額 残価率
ロレックス
デイデイト
19018
中古 1年
4ヶ月
¥972,000 ¥1,060,750 88,750 109.13%

中古腕時計市場でクォーツ人気はないため、ロレックスオイスタークォーツは長らく評価されない傾向がありましたが、その独特のキャラクターからコアなファンは多く、いつ評価されても不思議でない存在感だったといえます。

そんなオイスタークォーツですが、2019年の段階で、デイトジャストに分かりやすい値動きが発生。長らく10万円台という水準という印象だったのが、その時点で30万円台となったのです。

そして2020年の今、デイトジャストから約1年のブランクを経てデイデイトも「100万円超え」というように、目立った変化となっているわけです。

この記事の執筆者
斉藤由貴生
腕時計投資家。著書:『腕時計投資のすすめ(イカロス出版)』『もう新品は買うな(扶桑社)』連載:本サイト以外に『日刊SPA!』『POWER Watch』その他『日経マネー』など多数露出。
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