“金のロレックス”といえば、いかにも高そうな腕時計の代名詞的存在で、その価格は漠然と「随分高い」というイメージがあります。
実際、ほぼすべての金無垢ロレックスは、中古でも100万円以下では手に入らないわけで、それなりに高いといえるでしょう。
とはいっても、現在の高級腕時計の価格帯からすると、100万円という価格帯は一般的ともいえます。
20年前であれば、100万円という額は「清水から飛び降りる」といった印象があったものの、今ではそういったイメージはもっと上の価格帯となっているわけです。
実際、“有名かつ人気”という文脈のロレックスは現在いずれも100万円を大きく上回る中古相場。116710BLNRや116610LVは、現在140万円台という中古ボトム価格であるわけです。
それに対して金無垢ロレックスの中古相場は、それらより安い価格帯となるわけで、腕時計の相場を知っている方々からすると、そこまで高くない選択肢という側面があります。
さて、そんなデイデイトの中で、最も安価だったが、この19018。
先程、「デイデイトは中古でも100万円以上」と述べましたが、19018に限っては長らく100万円以下で入手可能だったのです。
19018は、金無垢ブレスレットという内容の豪華なロレックスであるのに、なぜそのような相場だったかというと、それはクォーツだからです。
しかし、そんな19018は、昨年2019年の段階で「変化の兆し」を感じる様子となっていました。
それはどういった変化だったかというと、80万円台⇒90万円台というように価格ステージが変わったことだったのですが、それまでの19018の様子からすると目立った差でした。
さて、そんな19018ですが、それから1年4ヶ月が経過した今、どのような様子となっているのでしょう。
その答えは、「やはり変化した」ということになります。
2019年2月の段階で約97万円だった19018は、今ではなんと106万円という水準(ABランク以上)。
このオイスタークォーツのデイデイトは、ついに100万円以上という水準になったのです。
本記事で参考とした中古腕時計
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本記事の価格比較
腕時計 | 状態 | 期間 | 2019年2月 の安値 |
2020年6月 の安値 |
変動額 | 残価率 |
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ロレックス
デイデイト 19018 |
中古 | 1年 4ヶ月 |
¥972,000 | ¥1,060,750 | 88,750 | 109.13% |
中古腕時計市場でクォーツ人気はないため、ロレックスのオイスタークォーツは長らく評価されない傾向がありましたが、その独特のキャラクターからコアなファンは多く、いつ評価されても不思議でない存在感だったといえます。
そんなオイスタークォーツですが、2019年の段階で、デイトジャストに分かりやすい値動きが発生。長らく10万円台という水準という印象だったのが、その時点で30万円台となったのです。
そして2020年の今、デイトジャストから約1年のブランクを経てデイデイトも「100万円超え」というように、目立った変化となっているわけです。