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現在相場考察

約466万円に上昇、ノーチラス3800/1J青文字盤

2020年6月17日更新
パテックフィリップのノーチラスについて斉藤由貴生が執筆。本記事では2016年12月の安値と2020年6月の安値を比較し現在相場を考察。この3年6ヶ月での変動は¥2,230,750だった。

ノーチラス 青文字盤 3800/1Jについての考察(2020年6月)

ノーチラスといえば、近頃の5711/1Aの様子から、乱高下気味といった印象があるかもしれません。

しかし、1世代前の3800については、そういった様子は感じず、新型コロナによる目立った値下がりもないといえます。

では、その豪華版である3800/1Jはどういかというと、こちらも高くなっている様子。

この3800/1J、YGブレスレットモデルであるため“常に高い”というったイメージがあるかもしれませんが、この数年の様子では、ステンレスとそれほど価格差が無いという傾向がありました。

実は、筆者も2010年前後といった時代、3800/1Aよりも3800/1Jのほうが伸びしろがあると思い、当時130万円前後だった3800/1Jを積極的にチェックしていました。

そして、その目論見通り、3800/1Jは2013年以降に着々と値上がり。2016年には200万円以上という水準になっていたのです。

とはいえ、実は、その水準では“YG”としては評価されていなかったといえます。

当時、3800/1A約200万円(黒文字盤)という水準だったのに対し、3800/1J約240万円SSとYGの差は40万円程度でした。

つまり、2016年という時期において「2010年に3800/1A3800/1J、どちらが正解だったか」ということを確かめたのであれば、3800/1Aとなったわけです。

さて、そんな3800/1Jですが、現在水準はどういった様子かというと青文字盤が約466万円という水準。

現在、3800/1Aの黒文字盤は375万円であるため、現在3800/1A3800/1Jの差は90万円程度となっており、「SSとYGらしい価格差」となっている様子です。

本記事で参考とした中古腕時計

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本記事の価格比較

腕時計 状態 期間 2016年12月
の安値
2020年6月
の安値
変動額 残価率
パテックフィリップ
ノーチラス
青文字盤
3800/1J
中古 3年
6ヶ月
¥2,435,000 ¥4,665,750 2,230,750 191.61%

なお、3800/1Jの値動きについてですが、青文字盤の3800/1Jを前回取り上げたのが2016年12月だったため、その時期との比較になってしまいますが、約3年半で220万円程度の上昇ということになります。

文字盤色を考慮しない3800/1Jの値動きとしては、2016年12月が約243万円、2017年8月が約273万円、2019年3月が390万円というような様子となっているため、2019年頃まではゆっくりと値動きしている様子だったといえます。

ですから3800/1Jは、2019年頃から値動きが活発になったといえ、今では「YGのノーチラス」というイメージ通りな価格帯に位置していると感じます。

この記事の執筆者
斉藤由貴生
腕時計投資家。著書:『腕時計投資のすすめ(イカロス出版)』『もう新品は買うな(扶桑社)』連載:本サイト以外に『日刊SPA!』『POWER Watch』その他『日経マネー』など多数露出。
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