年次カレンダーといえば現在では2438のような見た目のモノが現役モデルですが、「年次カレンダー」という“プリコンプリケーション”のカテゴリに収まる画期的な機構のこの時計の最初のモデルは三つ目のデザインでした。でもって、この5035が時計ブームの頃もっとも人気のあるプチコンだったのです。
本記事の価格比較
腕時計 | 状態 | 期間 | 2015年10月 の安値(楽天) |
2016年7月 の安値(楽天) |
変動額 | 残価率 |
---|---|---|---|---|---|---|
パテックフィリップ
年次カレンダー 5035G |
中古 | 0年 9ヶ月 |
¥2,780,000 | ¥2,376,000 | -404,000 | 85.47% |
巷では人気がありましたが、筆者としてはそれほど魅力を感じなかった5035。
三つ目のバランスが筆者個人的にはあまり好きではなかったのです。
しかし、2005年頃から5035はノーチラス・アクアノートとともに結構な値上がり状態に。
2007年春頃には中古相場が約270万円という水準まで達しました。
2000年代初頭の新品並行価格は230万円程度だったため、新品を買っても利益が出たのが2007年頃。
で、2015年にも約270万円と価格に変わりはなかったのですが、なんと237万6000円というのを発見!
これは5035としては非常に安いのは言うまでもありません!
しかも、もっとも人気のある5035G=ホワイトゴールド黒文字盤モデルです。
この約238万円という価格では、ステンレスのノーチラス(5711)も買えませんよ!
現在の相場水準において238万円でパテックフィリップの永久カレンダーが手に入るなんてチャンスといって良いでしょう。
かつてこの時計が良いと評価していた人が多かったという点と、パテックフィリップの永久カレンダーという点。
これらを考えると非常にお買い得であると考えます。
しかし、時計のデザインとしては現行モデルの方に軍配が上がるのは間違いありません。
クロノグラフのような見た目で実はカレンダーという時計って、そんなに人気のあるデザインではないのです。
とはいえ、ワールドタイムとともに90年代後半から2000年代前半までパテックフィリップの主力モデルとして人気を誇ったモデルがパテックとしては低価格帯で手に入るのというのは魅力的。
知り合いが1本持っているので借りたことがあるのですが、画像で見るとバランスが悪く見える三つ目のカレンダーも、現物を見ると他のパテック同様“ツヤっと”していて非常に魅力的な時計です。
デザインの好みは分かれるとこでしょうがこの価格は現在お買い得であることは間違いありません。