ヨットマスターロレジウムといえば、相場全体を示すかのような値動きをする傾向がありますが、それは16622においてであり、後継モデルの116622に関しては、そのような動きをする印象はありません。
それどころか、116622は、むしろ説明しづらい動きをするともいえます。
特にそういったことを感じるのが、16622と見た目がそっくりなプラチナ文字盤なのですが、2017年頃に生産終了となったにも関わらず、目立って評価されるどころか、近頃は値下がりという様子があります。
116622には、このプラチナ文字盤の他に、青文字盤とダークロジウム文字盤がありますが、現在の序列は、プラチナ<青<ダークロジウムといった様子。
つまり、プラチナ文字盤が一番安いのです。
このプラチナ文字盤は、その名の通り「プラチナ」が配合された凝った文字盤。また、116622の中では唯一廃止となった文字盤でもあるためレア感もあります。
そのため、116622の中で最も評価されても不思議でないわけですが、生産終了1年後の2018年から不思議と安くなり、長らく110万円以下という水準が目立っている様子です。
ちなみにこのプラチナ文字盤、2017年11月の段階では約117万円という水準だったのですが、2018年9月には約107万円まで値下がりしています。
その後は目立った値動きを見せず、2020年1月になってやっと110万円台に回復したわけです。
2019年といえば、上半期に目立った上昇となったロレックスが多く、特にスポーツ系はそういった傾向が顕著でした。
しかしながら、この116622プラチナ文字盤に関しては2019年に目立った動きがなく、2020年になってようやく2018年水準から回復したという程度にどまっていたのです。
そして今、そんな116622プラチナ文字盤は、再び110万円以下という水準に下落している状況です。
本記事で参考とした中古腕時計
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本記事の価格比較
腕時計 | 状態 | 期間 | 2020年1月 の安値 |
2020年6月 の安値 |
変動額 | 残価率 |
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ロレックス
ヨットマスター プラチナ文字盤 116622 |
中古 | 0年 5ヶ月 |
¥1,100,000 | ¥1,053,800 | -46,200 | 95.80% |
116622のプラチナ文字盤は2017年頃生産終了となりましたが、116622のデビューが2012年であるため、ラインナップされた期間が約5年という短さです。
先のように、116622プラチナ文字盤には様々な良いポイントがあるわけですが、それに加えて生産期間が短いという要素まで備えているのです。
それにも関わらず、ここ数年評価されていないのは不思議だと思います。
評価されない理由として、16622と見た目がそっくりという事が挙げられますが、見が目がそっくりでも評価されるレアモデルは多々あります。
ただ、そういったレアモデルと比べると、116622プラチナ文字盤の数は多めだといえます。そういった意味では、このプラチナ文字盤が評価されない理由は、もしかしたら数がそれほど少なくないからなのかもしれません。