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現在相場考察

再び110万円以下、ヨットマスター116622プラチナ文字盤

2020年6月15日更新
ロレックスのヨットマスター116622について斉藤由貴生が執筆。本記事では2020年1月の安値と2020年6月の安値を比較し現在相場を考察。この5ヶ月での変動は4万6200円の値下がりだった。

ヨットマスター プラチナ文字盤 116622についての考察(2020年6月)

ヨットマスターロレジウムといえば、相場全体を示すかのような値動きをする傾向がありますが、それは16622においてであり、後継モデルの116622に関しては、そのような動きをする印象はありません。

それどころか、116622は、むしろ説明しづらい動きをするともいえます。

特にそういったことを感じるのが、16622と見た目がそっくりなプラチナ文字盤なのですが、2017年頃に生産終了となったにも関わらず、目立って評価されるどころか、近頃は値下がりという様子があります。

116622には、このプラチナ文字盤の他に、青文字盤とダークロジウム文字盤がありますが、現在の序列は、プラチナ<青<ダークロジウムといった様子。

つまり、プラチナ文字盤が一番安いのです。

このプラチナ文字盤は、その名の通り「プラチナ」が配合された凝った文字盤。また、116622の中では唯一廃止となった文字盤でもあるためレア感もあります。

そのため、116622の中で最も評価されても不思議でないわけですが、生産終了1年後の2018年から不思議と安くなり、長らく110万円以下という水準が目立っている様子です。

ちなみにこのプラチナ文字盤、2017年11月の段階では約117万円という水準だったのですが、2018年9月には約107万円まで値下がりしています。

その後は目立った値動きを見せず、2020年1月になってやっと110万円台に回復したわけです。

2019年といえば、上半期に目立った上昇となったロレックスが多く、特にスポーツ系はそういった傾向が顕著でした。

しかしながら、この116622プラチナ文字盤に関しては2019年に目立った動きがなく、2020年になってようやく2018年水準から回復したという程度にどまっていたのです。

そして今、そんな116622プラチナ文字盤は、再び110万円以下という水準に下落している状況です。

本記事で参考とした中古腕時計

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本記事の価格比較

腕時計 状態 期間 2020年1月
の安値
2020年6月
の安値
変動額 残価率
ロレックス
ヨットマスター
プラチナ文字盤
116622
中古 0年
5ヶ月
¥1,100,000 ¥1,053,800 -46,200 95.80%

116622のプラチナ文字盤は2017年頃生産終了となりましたが、116622のデビューが2012年であるため、ラインナップされた期間が約5年という短さです。

先のように、116622プラチナ文字盤には様々な良いポイントがあるわけですが、それに加えて生産期間が短いという要素まで備えているのです。

それにも関わらず、ここ数年評価されていないのは不思議だと思います。

評価されない理由として、16622と見た目がそっくりという事が挙げられますが、見が目がそっくりでも評価されるレアモデルは多々あります。

ただ、そういったレアモデルと比べると、116622プラチナ文字盤の数は多めだといえます。そういった意味では、このプラチナ文字盤が評価されない理由は、もしかしたら数がそれほど少なくないからなのかもしれません。

この記事の執筆者
斉藤由貴生
腕時計投資家。著書:『腕時計投資のすすめ(イカロス出版)』『もう新品は買うな(扶桑社)』連載:本サイト以外に『日刊SPA!』『POWER Watch』その他『日経マネー』など多数露出。
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