長寿かつ人気モデルという印象のパネライ90番と88番。
これら2つのモデルは、2001年にデビューし、現在でも実質継続してラインナップされています。
パネライといえば、2001年頃から徐々に人気が出て、2002年に時計ファンを中心に大ヒットしたという経緯がありますが、その頃90番や88番の人気は高くない印象でした。
“時計ファンにおけるパネライ人気”という変遷では、最初に40mmブレスレット、次に手巻き44mmといった様子でしたが、88番や90番は手巻き44mmが高くて買えない際、入手難易度が低めなモデルというキャラクターだったこともあったぐらいなのです。
しかしながら、2010年代になると90番や88番のキャラクターは一変。
特に2016年頃においては、90番が50万円台後半、88番が50万円台前半となっており、手巻き44mmよりも10万円以上高い中古相場だったわけです。
けれども、2017年になると90番と88番には異変が発生。両者は値下がりしたのです。
最初は、1つだけ安い個体が出るといった傾向でしたが、徐々にそれが相場といえる様子となり、最終的には2つとも40万円台中盤程度といった水準となったのです。
またその頃から、90番と88番は乱高下気味という様子にもなり、一時高くなったかと思ったら、気づいたら安くなっているというように相場がわかりづらくなっていました。
そんなこともあり、90番の様子をお伝えするのは2年ぶりとなってしまったのですが、現在水準はどういった様子かというと、2年前と大きく変わらない状況です。
本記事で参考とした中古腕時計
本記事の価格比較
腕時計 | 状態 | 期間 | 2018年5月 の安値 |
2020年6月 の安値 |
変動額 | 残価率 |
---|---|---|---|---|---|---|
オフィチーネパネライ
ルミノールパワーリザーブ PAM00090 |
中古 | 2年 1ヶ月 |
¥453,600 | ¥458,000 | 4,400 | 100.97% |
90番は、現在約45万円というボトム価格なのですが、これは2018年5月とほぼ同水準です。
ただ、そういった値動きでありながら、90番は比較的売れている様子があります。
ですから、この90番は決して不人気ではないにもかかわらず、相場が2年ほど変わっていないため、お得感のある1本だといえるかもしれません。
また90番は、88番よりも相場が安定している傾向があるといえます。
88番は、40万円台前半になったかと思ったら後半になるといった動きがありますし、30万円台後半となる時期もあります。
それに対して90番は、それほど激しい動きをしないため、より相場が分かりやすいといえます。
最後に、2015年以降のPAM00090の値動きですが、
というようになっており、2018年頃までが値下がり傾向、それ以降が変化なしという様子だといえます。