ノーチラスやロイヤルオークは三雲ブランドによるロレックス的腕時計の解釈、と表現できるでしょう。ステンレスブレス、防水、3針という内容はスポーツウォッチに共通する内容であります。
本記事の価格比較
腕時計 | 状態 | 期間 | 2012年8月 の安値(ヤフオク) |
2016年7月 の安値(楽天) |
変動額 | 残価率 |
---|---|---|---|---|---|---|
パテックフィリップ
ノーチラス クロノグラフ 5980/1A-014 |
中古 | 3年 11ヶ月 |
¥2,885,000 | ¥5,380,000 | 2,495,000 | 186.48% |
しかし、ノーチラスといえばシンプルな3針のみだったというのはもう過去の話。登場から長らくノーチラスにプチコン、なんてありえない話でしたがその掟を破ったのは2005年のこと。
5085とか5054とかに搭載されてるあの機構、パワリザ+ムーンフェイズ+針カレンダーというプチコンを搭載した3712/1Aの登場です。
そして、その後、続々とプチコン仕様がノーチラスに登場!
いちばんびっくりなのはなんといってもこのクロノグラフ5980/1Aでしょう。
それまでパテックフィリップのクロノグラフといえば、グランドコンプリケーション扱い、しかも他社製ムーブメントという異色の存在でした。
それが自社製ムーブメント。しかも腕時計全体的にも珍しい1つ目のクロノグラフ。
そんなびっくりな内容でデビューしたのがこの5980/1Aなのです。
しかし、「ノーチラスっぽくない」というのも事実。
だって、薄くないですし、シンプルでも無いです。
けれども、ノーチラス自体が非常に高価。
しかもそこに複雑機構を搭載し、その内容が独自機構のクロノグラフときたら、高くないわけがありません。
なお、この黒文字盤は2010年に新登場した色なのですが、当時の定価は434万7000円。
ということは、当時新品で買ったとしても「高くなった!」ということですね。
でもって2012年8月には288万5000円という値段で売買されています。
そして、それが脅威の値上がり額249万5000円となるのです。
これは本体価格ではありません。値上がりした額ですよ!!!
いやー、腕時計を買って約250万円も高くなったなんて、競馬並に夢のある話。
競馬も腕時計もかなり紳士の粋な趣味であることには変わりありませんが、一発勝負で負けたら紙切れの競馬とは違って、ノーチラスは0円になりません。
どちらかというと、馬主のお方がこの5980/1Aのオーナーに多そうな気もしますが、勝負は馬だけではなく時計の中にもあるって面白いとおもいませんか?馬主さん!