現行サブマリーナデイトといえば「緑サブ」が圧倒的人気という印象で、黒ベゼルの116610LNの入手難易度は低いというイメージがあったといえます。
しかし、そんな常識はすでに過去のもの。近年では116610LNの中古ボトム価格も100万円以上という水準となっており、立派にプレミア価格状態であるのです。
けれども2020年4月、新型コロナの影響により116610LNは値下がり。その結果ボトム価格は約94万円となり、100万円を割った状態となってしまいました。
さて、それから2ヶ月。116610LNの様子を再びお伝えしているわけですが、現在どうなっているかというと、「回復」であります。
回復傾向の様子は、これまでに何度もお伝えしましたが、116610LNもその例に漏れず、しっかり回復している様子なのです。
では、現在116610LNはどういった水準かというと、中古ボトム価格が約106万円という様子。さらに、他のボトム価格近辺に位置した個体は複数本が早い段階で売り切れとなっている状態であるため、なかなか需要がある状況に感じます。
本記事で参考とした中古腕時計
本記事の価格比較
腕時計 | 状態 | 期間 | 2020年2月 の安値 |
2020年6月 の安値 |
変動額 | 残価率 |
---|---|---|---|---|---|---|
ロレックス
サブマリーナ 116610LN |
中古 | 0年 4ヶ月 |
¥943,800 | ¥1,064,800 | 121,000 | 112.82% |
筆者が記事準備中にボトム価格だった個体は約103万円だったのですが売り切れ。そして、次に約105万円の個体を対象としたらそれも売り切れてしまいました。
その結果、現在ボトム価格は約106万円となっているのですが、これは2020年2月の約105万円に近いといえます。
ですから、4月に一旦95万円になった116610LNは2ヶ月で回復したということなるわけですが、仮に4月に買っていたならば、11万円の値上がり体験となったことになります。
さて、ここ1年の人気腕時計の中古相場といえば、『目立って上昇⇒下落⇒回復』といった様子があるといえますが、116610LNの現在水準はどういった立ち位置になるかというと、以下のようになります。
この1年半における116610LNの動きですが、2019年上半期に100万円以上という水準に到達した後、110万円台となるのですが、その後すぐに100万円以下に下落しています。
その後は、2020年初頭の回復トレンドで100万円台に戻りますが、4月には新型コロナの影響で再び100万円以下になってしまっています。
そして今、再度の回復トレンドで116610LNは再び100万円以上に変化。微々たる差ではありますが、2019年7月水準に次いで歴代2位という状況です。
上記116610LNの動きについてですが、上のように並べてみると「乱高下気味」にも見えてしまいます。
しかしながら、それら価格変動はいずれも全体的なトレンドに影響されているといえ、この1年において、いかに多くのモデルが激しく動いたかが分かるといえます。