腕時計投資新聞

腕時計の[買う・使う・売る]すべてを楽しむ専門サイト「腕時計投資ドットコム」
現在相場考察

割安といって良い金無垢スポロレ、ヨットマスター16628

2016年7月14日更新
ロレックスのヨットマスター16628について斉藤由貴生が執筆。本記事では2009年10月の安値(ヤフオク)と2016年7月の安値(楽天)を比較し現在相場を考察。この6年9ヶ月での変動は¥336,400だった。

ヨットマスター 白文字盤 16628についての考察(2016年7月)

最近、人気の時計はステンレスでも300万円とか当たり前。そういうのは三雲ブランドのスポーツモデルに多いのですが、どうせスポーツモデルに300万円出すなら金無垢のほうがお買い得な気はしないでしょうか。ということで金無垢に目を向けてみるとだいぶお買い得であることに気づきます。

本記事の価格比較

腕時計 状態 期間 2009年10月
の安値(ヤフオク)
2016年7月
の安値(楽天)
変動額 残価率
ロレックス
ヨットマスター
白文字盤
16628
中古 6年
9ヶ月
¥1,100,000 ¥1,436,400 336,400 130.58%

それがコレ。

ヨットマスター16628です。

ヨットマスターといえば1992年に登場したスポーツロレックスの高級志向モデル。

当初は金無垢モデル限定でしたが、1999年に出した実質ステンレスのロレジウムが大ヒットしたりしています。

で、今金無垢スポロレの中で最も安いのがヨットマスターなのです。

ちなみに、現在のヨットマスターのラインナップは、

  • ヨットマスター40
  • ヨットマスター2
  • という2つに分かれるのですが、40のほうに金無垢モデルは無くなりました

    通常、生産終了となると注目されるスポロレですが、ヨットマスターの場合、40という名前に名称が変更になったり地味に金無垢だけラインナップから外れるというわかりづらさがあるのです。

    そのため、全く注目されないヨットマスター16628の生産終了。

    で、スポロレの金無垢モデルの中で安いということには、理由があります。

    それは、当初金無垢専用モデルだっただけに、金無垢モデルの流通量が比較的多めなのです。

    例えば、GMTマスターサブマリーナはコンビの流通は多いものの、金無垢はレアな存在。

    ちなみに金のサブマリーナは2013年1月においては118万円と当時の金無垢ヨットマスターと同価格ですが、今は高くなっています。

    時計相場が全体的に安い時の金無垢スポロレの相場は約110万円ほど。

    それからガバっと値上がりしたサブマリーナの金無垢に比べるとかなり低い値上がりの金無垢ヨットマスター

    ちなみにロレジウムのほうは45万円前後から62万円前後という相場まで上昇しているので、きちんとした比率で値上がりしています。

    それでも金無垢ヨットマスター16628約34万円という値上がりは立派な額ですが、現在の水準で金無垢スポロレがこの価格で買えるというのはお買い得、といって良いでしょう。

    だってこの値段じゃ、かつてコレよりずっと安かったミディアムサイズのアクアノートだって買えません。

    使い勝手も所有満足感も、もちろん豪華さも兼ね備えている金無垢スポロレが約144万円というのは、値上がりしてしまった5桁リファレンスのステンレススポロレを買うよりもお買い得感があると思いませんか?

    この記事の執筆者
    斉藤由貴生
    腕時計投資家。著書:『腕時計投資のすすめ(イカロス出版)』『もう新品は買うな(扶桑社)』連載:本サイト以外に『日刊SPA!』『POWER Watch』その他『日経マネー』など多数露出。
    本コンテンツには、主観的評価、見解、想定における情報が含まれています。運営者及びコンテンツ提供者は、コンテンツ内容の正確性、確実性、完全性における保証を行いません。また、コンテンツ内容にかかわる損害・トラブル等に関する一切の責任を負いません。本サイトに記載されている情報は、特に断り書きがない限り、更新日時点での情報に基づいています。