2020年4月、新型コロナの影響によってデイトナ116500LN白文字盤は大きな下落となりました。
116500LN白文字盤という存在は、現代の「腕時計の王様」的ポジションだといえますが、そのようなキャラクターが派手な値下がりとなる姿はインパクトがあったといえます。
具体的にはどのような様子だったかというと、4月の116500LN白文字盤は約226万円という水準だったのですが、これは2018年1月並といったところでした。
116500LN白文字盤といえば、記事で何度もお伝えしたように、2016年のデビュー以来「ずっと値上がり」といった印象が強かった時計ですが、そのようなモデルが2020年において「2年3ヶ月前並の水準」となってしまっていたのです。
また、4月当時といえば116500LNに限らず、多くの人気モデルが下落している様子がありました。ただ、それらモデルの多くは6月になると回復傾向となっています。
では、116500LN白文字盤の近頃の様子はどうなっているのでしょう。
その答えは、やはり「回復」であるのですが、その変動額がなかなかインパクトある状況となっています。
現在、116500LN白文字盤のボトム価格は約275万円という水準なのですが、これは4月水準に対して約48万円という上昇額。
この回復によって、2020年4月どころか2019年10月水準をも20万円ほど上回る状況となっているのです。
本記事で参考とした中古腕時計
|
本記事の価格比較
腕時計 | 状態 | 期間 | 2020年4月 の安値 |
2020年6月 の安値 |
変動額 | 残価率 |
---|---|---|---|---|---|---|
ロレックス
デイトナ 白文字盤 116500LN |
中古 | 0年 2ヶ月 |
¥2,266,906 | ¥2,751,100 | 484,194 | 121.36% |
この1年における116500LN白文字盤の様子ですが、2019年6月の約286万円をピークとして、その後は下落と回復を繰り返す様子となっています。
そうなった理由として、2019年夏の下落トレンドとその後の回復傾向、さらに4月の新型コロナによる再度の下落トレンドがあるわけですが、こういった情勢により多くの腕時計がこの1年において大きく値動きする様子が見られます。
116500LN白文字盤は具体的にどういった変遷だったかというと以下のようになります。
2019年夏以降、下落という印象が強かったわけですが、4月の新型コロナによる下落ではそれ以上の下落傾向となっていたわけです。
そのため、印象としては「不安」といった心理になっても仕方がなかったかもしれません。
しかしながら、それから2ヶ月後の今、116500LN白文字盤は2019年8月並に回復。つまり、一気に価格帯が戻った結果、歴代上位に匹敵する状況にまで回復したわけです。
なお、2019年8月水準ですが、当時は消費税率が8%だったため、それを10%換算にすると約278万円となります。そのため、現在水準は正確には歴代3位といえるでしょう。
4月時点で下落した際、もしもこの116500LN白文字盤を購入していたならば、なんとたった2ヶ月という短期間で48万円もの値上がり体験をできたことになります。
「大きく下落」といったように不安を感じる側面では手を出しづらいといった心理がありますが、そういった状況はチャンスでもあるわけです。