2020年4月に下落したものの、それから2ヶ月後の6月に回復するといったモデルが多い印象となっています。
ただ、それらの多くは現行モデルという印象で、旧世代となると6月にそのような動きをしているモデルがそれほどあるように感じません。
そういったことに対する大きな理由は、需要と供給のバランスだといえます。旧世代のほうが新世代よりもマニア向けであるために、回復の立ち上がりが遅いのは仕方がない部分もあるでしょう。
4月の下落トレンドは、新型コロナによる影響だったといえますが、なぜそれが6月に回復したかというと、緊急事態宣言の解除が大きいといえます。
緊急事態宣言が開始されたのも4月ですから、この下落トレンドは新型コロナによるものというよりも、「緊急事態宣言による影響」といったほうが正しいかもしれません。
そのような社会情勢による変化の場合、下落局面では旧世代など、決してマス向けでないモデルも影響を受けやすい反面、回復となると影響が現れるのが遅く、回復するとしても6月よりももっと後となってしまうわけです。
さて、そのような事情があるなかで、このGMTマスター16700に関しては例外だといえる様子となっています。
なぜなら、16700青赤ベゼルは6月の今、すでに10万円以上の回復となっているからで、現在水準はピーク水準並となっているのです。
本記事で参考とした中古腕時計
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本記事の価格比較
腕時計 | 状態 | 期間 | 2020年4月 の安値 |
2020年6月 の安値 |
変動額 | 残価率 |
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ロレックス
GMTマスター 青赤ベゼル 16700 |
中古 | 0年 2ヶ月 |
¥958,100 | ¥1,060,000 | 101,900 | 110.64% |
16700青赤ベゼルが100万円以上の水準となったのは、2019年9月のことですが、その際108万円というボトム価格となっていました。
2019年9月といえば、現行を中心にすでに多くのモデルが下落していた時期ですが、そういった局面において16700は上昇していたのです。
その後も16700は下落や回復など特に目立った動きをすることがなかったのですが、4月の緊急事態宣言時に100万円以下という水準にまで値下がりしています。
そして、緊急事態宣言解除後の今、再び16700青赤ベゼルは106万円というボトム価格(ABランク以上)というボトム価格となっており、100万円以上という水準に返り咲いたのです。
16700は、2019年9月の水準をピークとして、4月に下落しただけといった動きにとどまっていたため、今回の回復によって現在水準は記事でお伝えした水準としては歴代2位といった様子となっています。
4月の記事でも書きましたが、筆者は長らくこのモデルに注目していますが、そのとき買っておけば良かったと思っている次第です。