2002年の夏ごろから本格的に流行ったパネライ。同年秋にはシンプルな2針のルミノールベース(黒文字盤)がプレミア価格となりロレックスエクスプローラと共にプレミア価格の時計として販売されていました。
そのルミノールベースがプレミア価格になるまで注目されていたのがこのPAM00050、ステンレスブレスレットを備える40mmのルミノールマリーナです。
現在パネライというと44mmに革ベルト、という印象が一般的ですが、初めはロレックスに近い40mmのステンレスブレスレットモデルが目立っていました。特にこの黒文字盤は高値で当時の定価45万円(税別)に対し475,000円ぐらいのプレミア価格で販売されたこともあります。
ステンレスブレスレットモデルに注目が集まったのは本格的なパネライブームになる少し前のことです。具体的には2001年の冬から2002年の夏まででしょう。
本記事の価格比較
腕時計 | 状態 | 期間 | 2012年11月 の最安値(ヤフオク) |
2015年8月 の最安値(楽天) |
変動額 | 残価率 |
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パネライ
ルミノールマリーナ 40mm ステンレスブレスレット (PAM00050、黒文字盤) |
中古 | 2年 9ヶ月 |
¥345,000 | ¥496,800 | 151,800 | 144.00% |
2001年冬から2002年夏頃までの40mmモデル(ステンレスブレスレット装着)の並行新品価格は以下の様な感じです。
そして、その後はいずれのステンレスブレスレットも値上がり傾向となりますが、人気モデルは44mmにシフトしてしまったため流通量が少なくなりました。(この頃はドンキホーテや家電量販店にもPAM00050などが売られていました。)
その後、2001年頃の並行新品価格=中古価格となり、2008年にかけては40万円を超す中古価格となります。
リーマンショック後はそこまでの急激な現象ではなかったものの2012年に34万円台という安値を付けます。
ステンレスブレスレットのルミノールマリーナ、2001年頃においては、2年前の1999年に出たばかりの時計ということもあり中古価格と並行新品価格の差が少なかったのです。
それが現在では40万円台後半が最安値。平均値は50万円台以上という水準でしょう。
ということで、新品定価よりも価格が高くなっている状態のステンレスブレスレット40mmルミノールマリーナ。
当時の定価と比べてプレミア価格化しているのは確かですが、ルミノールベースなどの値上がりと比べると、まだお買い得というように判断することもできます。
高いことは確かですが、その他のパネライと比べるとまだそこまで高くない、というのがこのPAM00050の現状でしょう。