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現在相場考察

なかなかな回復、GMTマスター2 126710BLRO

2020年7月25日更新
ロレックスのGMTマスター2126710BLROについて斉藤由貴生が執筆。本記事では2020年4月の安値と2020年7月の安値を比較し現在相場を考察。この0年3ヶ月での変動は¥336,244だった。

GMTマスター2 126710BLROについての考察(2020年7月)

2018年にデビューした126710BLROは、約11年ぶりに復活した“青赤ベゼルのSSモデル”ですが、それに加えてジュビリーブレスレットが装着されているという点が意外だったといえます。

そのようなインパクトから、デビューするや否や大人気モデルの一角を担う存在といった感じで、その相場も定価を大きく上回る水準となっていました。

3月のバーゼルでデビューした腕時計の場合、その年の11月頃という時期は、それなりに供給量があり相場が分かりやすい時期だといえますが、その時点における新品実勢価格(安い順の3社平均値)は約197万円という水準。定価は約102万円ですから、随分なプレミアムとなっていたことが分かります。

ただ、ここ数年の様子としては、デビュー年の“割高”と感じられる相場で新品を買ったとしても、その後の中古相場のほうが高いということがあります。

最初にそのような様子を見せたのはデイトナ116500LN。とはいえ、全ての人気モデルがそれに続いたわけではありません。

また、「復活」という要素については、2007年のミルガウスの例から、デビュー時は注目されても、その後人気が継続しないという傾向もあるといえるでしょう。

そういった意味では、この126710BLROは、おぼつかなげな存在ともいえるのですが、デビュー翌年の2019年7月の中古水準が約209万円となり、2018年11月の新品実勢価格を10万円以上も上回ったのです。

ですから、126710BLRO116500LN同様「デビュー年のプレミア新品実勢価格よりも、その後の中古のほうが高い」といったこととなり、同じ復活要素でもミルガウスとは違うということを証明したような感覚があったといえます。

けれども、2019年夏には下落トレンドが発生。その際、126710BLROの中古ボトム価格は約181万円となっていました。

そして、2020年4月には新型コロナをきっかけとして、下落トレンドが再び発生。その結果、126710BLROの中古ボトム価格は約164万円となり、デビュー以来の最安相場という状況になってしまったのです。

さて、近頃といえば、4月の下落トレンド時に値下がりしたモデルが回復傾向となっている様子がありますが、この126710BLROはどうなっているのでしょう。

その答えは、やはり回復であるのですが、どの程度になっているかというと、198万円という水準です。

これは、2019年7月のピーク水準より安いものの、2018年11月の新品実勢価格よりも高いため、なかなかな復活といえる様子だと感じます。

本記事で参考とした中古腕時計

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ROLEX ロレックス GMTマスターII 126710BLRO ランダム品番 中古 373288

本記事の価格比較

腕時計 状態 期間 2020年4月
の安値
2020年7月
の安値
変動額 残価率
ロレックス
GMTマスター2
126710BLRO
中古 0年
3ヶ月
¥1,643,756 ¥1,980,000 336,244 120.46%

126710BLROの値動きは、

  • 2018年11月 約197万円(新品3社平均)
  • 2019年7月 約209万円(中古ボトム価格)
  • 2019年9月 約181万円(中古ボトム価格)
  • 2020年4月 約164万円(中古ボトム価格)
  • というように変化していましたが、現在水準は198万円というボトム価格となっているため、歴代2位といえる水準にまで回復したといえるでしょう。

    この記事の執筆者
    斉藤由貴生
    腕時計投資家。著書:『腕時計投資のすすめ(イカロス出版)』『もう新品は買うな(扶桑社)』連載:本サイト以外に『日刊SPA!』『POWER Watch』その他『日経マネー』など多数露出。
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