腕時計投資新聞

腕時計の[買う・使う・売る]すべてを楽しむ専門サイト「腕時計投資ドットコム」
現在相場考察

近代的な文字盤とクラシカルなプラスティック風防の、サブマリーナ『5513』(フチあり)

2016年7月16日更新
ロレックスのサブマリーナー5513について斉藤由貴生が執筆。本記事では2011年9月の安値(ヤフオク)と2016年7月の安値(楽天)を比較し現在相場を考察。この4年10ヶ月での変動は¥360,000だった。

サブマリーナ フチあり 5513についての考察(2016年7月)

“アンティーク”と呼ばれるサブマリーナの中でも、5桁リファレンスのような「フチあり」の文字盤のモノが存在します。見た目からしてアンティークっぽいふち無し文字盤のほうが価値が高いとされるのですが、それでも5桁リファレンスより高い傾向なのが「フチあり」のヴィンテージロレックスです。

ロレックス サブマリーナー 5513¥1,400,000〜¥8,888,000(2024年11月21日現在)

本記事の価格比較

腕時計 状態 期間 2011年9月
の安値(ヤフオク)
2016年7月
の安値(楽天)
変動額 残価率
ロレックス
サブマリーナ
フチあり
5513
中古 4年
10ヶ月
¥288,000 ¥648,000 360,000 225.00%

フチありの5513は1980年代半ばにマイナーチェンジされた5513の後期型。

同時期のサブマリーナデイトのほうは「16800」というリファレンスで早い段階で5桁化したロレックスです。

いち早くリファレンスの桁が増えるといったら、2000年に出たデイトナやデイデイトのような感じでしょう。

もっとも当時のデイデイトは見た目が5桁より未来っぽく、6桁感がありましたが、6桁のエクスプローラなんかは見た目が5桁とそっくりでした。

なお、168005513と同じく

  • フチ無し
  • フチあり
  • が存在します。

    ちなみに、16800は風防がプラスティックではなく、サファイアクリスタル。

    そのため、比較的近代的な見た目の印象です。

    一方5513はプラスティック風防を搭載しているので、「フチあり」となった後期型でもどことなくアンティークな見た目が楽しめます。


    近年ふち無し5513は世界的に評価され、だいぶ高値となりましたが、フチあり5513に関してはそれと比べると低い値上がりにとどまっています。

    フチあり5513が現在でも日本ロレックスでオーバーホールしてくれるかどうかは不明ですが、もしも可能な場合、迷わずオーバーホールすることをおすすめします。

    2016年にオーバーホールされた4桁リファレンスのスポロレ、って言われるとぐっと来ます。

    しかも、オーバーホールすると防水性能も本来の性能に回復してくれるため、プールや海で使うことも可能(リスクが無いわけではありませんが)。

    最近、4桁リファレンスにかぎらずノンデイトのサブマリーナの評価が高まっており、14060でも50万円近くします。

    それと比べると、約20万円の差で4桁リファレンスのクラシカルなサブマリーナノンデイトが手に入るというのは魅力的かもしれません。

    なお、2011年の参考価格は日本ロレックスオーバーホール証明付きの個体です。

    この記事の執筆者
    斉藤由貴生
    腕時計投資家。著書:『腕時計投資のすすめ(イカロス出版)』『もう新品は買うな(扶桑社)』連載:本サイト以外に『日刊SPA!』『POWER Watch』その他『日経マネー』など多数露出。
    本コンテンツには、主観的評価、見解、想定における情報が含まれています。運営者及びコンテンツ提供者は、コンテンツ内容の正確性、確実性、完全性における保証を行いません。また、コンテンツ内容にかかわる損害・トラブル等に関する一切の責任を負いません。本サイトに記載されている情報は、特に断り書きがない限り、更新日時点での情報に基づいています。