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現在相場考察

値下がり分を一気に取り戻したような様子、デイトナ116509黒文字盤

2020年7月28日更新
ロレックスのデイトナ116509について斉藤由貴生が執筆。本記事では2020年5月の安値と2020年7月の安値を比較し現在相場を考察。この0年2ヶ月での変動は¥348,000だった。

デイトナ 黒文字盤 116509についての考察(2020年7月)

2004年のデビュー時において、今の116506並の注目度となっていた116509ですが、2010年代中盤になると、そのような存在感ではなくなり、2018年3月には116528よりも安い水準となってしまったのです。

そういったことからか、他のモデルと比べて値動きがそれほど派手という印象もなく、2019年6月までの動きも「2018年9月⇒2019年6月で約19万円の上昇」といった水準にとどまっていました。

2019年上半期といえば、激しい上昇トレンドといった時代ですが、そういった時期において「9ヶ月で約19万円の上昇」という動きは、かなり地味だったといえます。

しかし、その1ヶ月後、116509には異変が発生。その際、「1ヶ月で約16万円の上昇」となったのですが、これはそれまでと比べて「活発」と感じられる動きでした。

また、そのボトム価格も約296万円となり、もう一歩で300万円台といった印象だったわけです。

けれども、その直後に2019年夏の下落トレンドが発生。116509にその影響が見られるのは遅かったものの、結局12月にはボトム価格が約288万円という水準に下落。

そして、その後、それに追い打ちをかけるように新型コロナによる下落トレンドが発生。2020年4月には260万円にまで下がってしまったのです。

ですから、116509は2019年7月に「1ヶ月で約16万円の上昇」という、久々に目立った変化をした一方、その後はずっと値下がり状態だったといえます。

そんな116509ですが、今、再び目立った上昇といった様子に変化している状況となっています。

現在、116509約294万円というボトム価格なのですが、これは260万円だった5月水準に対して約34万円の値上がり状態

これによって、2019年夏と2020年4月という2つの下落トレンドで値下がりしてしまった分を一気に取り戻したような様子だといえるのです。

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本記事の価格比較

腕時計 状態 期間 2020年5月
の安値
2020年7月
の安値
変動額 残価率
ロレックス
デイトナ
黒文字盤
116509
中古 0年
2ヶ月
¥2,600,000 ¥2,948,000 348,000 113.38%

現在水準の約294万円ですが、これは2019年7月の約296万円に一歩及ばずといったところです。

記事でお伝えした116509の水準としては2019年7月が最高値ですが、現在水準はそれに匹敵するといえるでしょう。

なお、現在この個体と2番目に安い個体は290万円台後半ですが、3番目に安い個体となると300万円台となります。

今後116509300万円台となるかどうかは分かりませんが、もしもそうなったならばインパクトがある出来事になると思います。

この記事の執筆者
斉藤由貴生
腕時計投資家。著書:『腕時計投資のすすめ(イカロス出版)』『もう新品は買うな(扶桑社)』連載:本サイト以外に『日刊SPA!』『POWER Watch』その他『日経マネー』など多数露出。
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