腕時計投資新聞

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値上がり考察

記事で紹介した116520、今売ったならいくらになった?

2020年7月27日更新

腕時計投資.comの一括査定アプリによって、すぐに査定結果が見れるようになりました。

そのため、過去記事で紹介した腕時計が「今いくらで買い取ってもらえるか?」ということが分かるわけですが、今回紹介するデイトナ116520はなかなかな利益となった様子です。

腕時計を売る方法はいくつもありますが、この一括査定アプリを使った場合、実際の査定額がプラスになっているわけで、これははっきりとした「利益」だといえます。

このデイトナ116520の場合、2016年3月の記事時点では約105万円という水準でしたが、一括査定アプリでは7月24日現在、約151万円という買取額が提示されているのです。

ですから、2016年3月において、デイトナを買った方がいたならば、今ごろ約45万円の儲けとなったことになるのです。

116520といえば「腕時計の王様」といわれるように、多くの方にとって憧れの時計です。

そのため、なんだか孤高の存在といった感覚もあり、なかなか手が出ないとい思っている方も多いでしょう。

また、2016年時点の約105万円という水準は、今見ると“安い”と感じますが、2016年時点では“高い”という見方もできました。

なぜなら、2012年頃までにおいて、116520の中古水準は70万円台から80万円台程度といったところで、100万円を大きく下回っていたのです。

それがアベノミクス以降に上昇し、2016年時点では105万円という中古水準になっていたわけですから、その時点までの値動き変遷を見ると「もう十分に値上がりした」と判断できたともいえます。

ですから、今回の想定は「十分に値上がりした状態で買った」となるわけです。

そして今、「2016年から4年後の買取額」が分かるわけですが、116520はなんと45万円も高く売れるという答えになったのです。


本記事の価格比較

腕時計 状態 期間 2016年3月
の中古安値
2020年7月
の買取価格
変動額 残価率
ロレックス
デイトナ
116520
中古 4年
4ヶ月
¥1,058,400 ¥1,512,918 454,518 142.94%

ということで、116520を2016年に購入したならば、『4年間つけて楽しんで⇒45万円も高く売れる』となるわけです。

2016年に出した私の著書「もう新品を買うな!」では、“通常人はモノを買うとき、その価格だけを見るが、重要なのは『いくらで売れるか』。”といいました。

つまり、モノの値段の本質は「購入額 ― 売却額 = 消費額」であるわけですが、この116520の場合、45万円ものプラスになったわけで、消費ではなく投資だったことが分かります。

なお、腕時計投資に対して、決まりきった批判として「オーバーホールは?」ということがありますが、規定通り3年に一度オーバーホールしたとしても、45万円の利益から数万円が引かれるだけ。つまり、大きなプラスであることに違いはありません。

この記事の執筆者
斉藤由貴生
腕時計投資家。著書:『腕時計投資のすすめ(イカロス出版)』『もう新品は買うな(扶桑社)』連載:本サイト以外に『日刊SPA!』『POWER Watch』その他『日経マネー』など多数露出。
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