腕時計投資.comの一括査定アプリによって、すぐに査定結果が見れるようになりました。
そのため、過去記事で紹介した腕時計が「今いくらで買い取ってもらえるか?」ということが分かるわけですが、今回紹介するデイトナ116520はなかなかな利益となった様子です。
腕時計を売る方法はいくつもありますが、この一括査定アプリを使った場合、実際の査定額がプラスになっているわけで、これははっきりとした「利益」だといえます。
このデイトナ116520の場合、2016年3月の記事時点では約105万円という水準でしたが、一括査定アプリでは7月24日現在、約151万円という買取額が提示されているのです。
ですから、2016年3月において、デイトナを買った方がいたならば、今ごろ約45万円の儲けとなったことになるのです。
116520といえば「腕時計の王様」といわれるように、多くの方にとって憧れの時計です。
そのため、なんだか孤高の存在といった感覚もあり、なかなか手が出ないとい思っている方も多いでしょう。
また、2016年時点の約105万円という水準は、今見ると“安い”と感じますが、2016年時点では“高い”という見方もできました。
なぜなら、2012年頃までにおいて、116520の中古水準は70万円台から80万円台程度といったところで、100万円を大きく下回っていたのです。
それがアベノミクス以降に上昇し、2016年時点では105万円という中古水準になっていたわけですから、その時点までの値動き変遷を見ると「もう十分に値上がりした」と判断できたともいえます。
ですから、今回の想定は「十分に値上がりした状態で買った」となるわけです。
そして今、「2016年から4年後の買取額」が分かるわけですが、116520はなんと45万円も高く売れるという答えになったのです。
本記事の価格比較
腕時計 | 状態 | 期間 | 2016年3月 の中古安値 |
2020年7月 の買取価格 |
変動額 | 残価率 |
---|---|---|---|---|---|---|
ロレックス
デイトナ 116520 |
中古 | 4年 4ヶ月 |
¥1,058,400 | ¥1,512,918 | 454,518 | 142.94% |
ということで、116520を2016年に購入したならば、『4年間つけて楽しんで⇒45万円も高く売れる』となるわけです。
2016年に出した私の著書「もう新品を買うな!」では、“通常人はモノを買うとき、その価格だけを見るが、重要なのは『いくらで売れるか』。”といいました。
つまり、モノの値段の本質は「購入額 ― 売却額 = 消費額」であるわけですが、この116520の場合、45万円ものプラスになったわけで、消費ではなく投資だったことが分かります。
なお、腕時計投資に対して、決まりきった批判として「オーバーホールは?」ということがありますが、規定通り3年に一度オーバーホールしたとしても、45万円の利益から数万円が引かれるだけ。つまり、大きなプラスであることに違いはありません。