シードウェラーは、4桁世代からラインナップされているモデルですが、6桁世代となった2008年、通常モデルではなく「ディープシー」のみが登場したという経緯があります。
そのため、6桁において、長らく通常モデルは空席となっていたわけですが、2014年にそのポジションとしてデビューしたのがこの116600であります。
ディープシーが全く新しいモデルである一方、この116600は16600の後継モデルだといえます。
そのため、ディープシーよりも安いといった印象があるわけですが、デビューしてから3年後の2017年に生産終了となったため、それ以降コレクター向けの「高いシードウェラー」といったキャラクターだと感じられます。
特に値上がりしたのは生産終了が発覚した2017年ですが、その際116600は随分目立った上昇となりました。しかしながら、その後はあまり値動きしなくなってしまったのです。
それが、2019年になると再び上昇。1月から目立った動きといった様子が見られ、4月には130万円台に変化し、『120万円台⇒130万円台』というように価格ステージが2年ぶりに変わりました。
そして、9月に約139万円となったのですが、それ以降は下落トレンドが発生。現在までに、記事でお伝えした最高値は9月の約139万円となります。
ただ、この116600、他のモデルとは異なりあまり派手な下落をせず、記事で値下がりの様子をお伝えしたのは今年5月のみ。その際、116600は約132万円となったのですが、これは2019年9月のピーク水準に対して6万円程度という歩幅な下落だったのです。
そして、そんな116600は今、他のモデルが回復⇒上昇となっているように、値上がりしている様子があるのですが、なんと現在145万円というボトム価格になっています。
これは、2019年9月の約139万円を超えているわけですが、消費税率を考慮してもはっきり値上がりしたといえる水準です。
本記事で参考とした中古腕時計
本記事の価格比較
腕時計 | 状態 | 期間 | 2020年5月 の安値 |
2020年8月 の安値 |
変動額 | 残価率 |
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ロレックス
シードゥエラー 116600 |
中古 | 0年 3ヶ月 |
¥1,328,000 | ¥1,450,000 | 122,000 | 109.19% |
2019年9月の約139万円を税率10%に換算すると、約141万円。それに対して現在ボトム価格は145万円ですから、これまでのピーク水準を4万円も上回っているのです。
2019年夏以降、数度の下落トレンドが発生したため、値下がりといった様子を見ることが多かったわけですが、今再び最高値更新といったように、目立った上昇トレンドとなっているように感じます。
そういったことは、株価上昇やガソリン小売価格からもいえるのですが、いずれも4月とは異なる様子になっているのが興味深いと思います。