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現在相場考察

2019年ピーク水準を超えた、シードゥエラー116600

2020年8月15日更新
ロレックスのシードゥエラー116600について斉藤由貴生が執筆。本記事では2020年5月の安値と2020年8月の安値を比較し現在相場を考察。この3ヶ月での変動は12万2000円の値上がりだった。

シードゥエラー 116600についての考察(2020年8月)

シードウェラーは、4桁世代からラインナップされているモデルですが、6桁世代となった2008年、通常モデルではなく「ディープシー」のみが登場したという経緯があります。

そのため、6桁において、長らく通常モデルは空席となっていたわけですが、2014年にそのポジションとしてデビューしたのがこの116600であります。

ディープシーが全く新しいモデルである一方、この11660016600後継モデルだといえます。

そのため、ディープシーよりも安いといった印象があるわけですが、デビューしてから3年後の2017年に生産終了となったため、それ以降コレクター向けの「高いシードウェラー」といったキャラクターだと感じられます。

特に値上がりしたのは生産終了が発覚した2017年ですが、その際116600は随分目立った上昇となりました。しかしながら、その後はあまり値動きしなくなってしまったのです。

それが、2019年になると再び上昇。1月から目立った動きといった様子が見られ、4月には130万円台に変化し、『120万円台⇒130万円台』というように価格ステージが2年ぶりに変わりました。

そして、9月に約139万円となったのですが、それ以降は下落トレンドが発生。現在までに、記事でお伝えした最高値は9月の約139万円となります。

ただ、この116600、他のモデルとは異なりあまり派手な下落をせず、記事で値下がりの様子をお伝えしたのは今年5月のみ。その際、116600約132万円となったのですが、これは2019年9月のピーク水準に対して6万円程度という歩幅な下落だったのです。

そして、そんな116600は今、他のモデルが回復⇒上昇となっているように、値上がりしている様子があるのですが、なんと現在145万円というボトム価格になっています。

これは、2019年9月の約139万円を超えているわけですが、消費税率を考慮してもはっきり値上がりしたといえる水準です。

本記事で参考とした中古腕時計

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ロレックス シードゥエラー ウォッチ メンズ 腕時計 シルバー ステンレススチール SS 116600 ランダム番 ランクA

本記事の価格比較

腕時計 状態 期間 2020年5月
の安値
2020年8月
の安値
変動額 残価率
ロレックス
シードゥエラー
116600
中古 0年
3ヶ月
¥1,328,000 ¥1,450,000 122,000 109.19%

2019年9月の約139万円を税率10%に換算すると、約141万円。それに対して現在ボトム価格は145万円ですから、これまでのピーク水準を4万円も上回っているのです。

2019年夏以降、数度の下落トレンドが発生したため、値下がりといった様子を見ることが多かったわけですが、今再び最高値更新といったように、目立った上昇トレンドとなっているように感じます。

そういったことは、株価上昇やガソリン小売価格からもいえるのですが、いずれも4月とは異なる様子になっているのが興味深いと思います。

この記事の執筆者
斉藤由貴生
腕時計投資家。著書:『腕時計投資のすすめ(イカロス出版)』『もう新品は買うな(扶桑社)』連載:本サイト以外に『日刊SPA!』『POWER Watch』その他『日経マネー』など多数露出。
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