2017年に電撃復活した「赤シード」ですが、これまで確認できた中古最高値は、2018年8月水準の約161万円であります。
また、その水準も2017年の新品実勢価格を超えておらず、「デビュー年の新品実勢価格よりも、後の中古相場が高い」という状況には未だなっていないのです。
2017年以降、デビュー年の新品実勢価格を後に超えるといった値動きをする腕時計は珍しくなく、デイトナ116500LNを筆頭に、最近ではエアキング116900もそういったことに該当するぐらいとなっています。
しかしながら、この126600は現在水準をもってしても、まだ2018年8月水準を超えていません。
とはいうものの、実はこの126600、今年4月と比べるとそれなりに上昇している様子があるのも確か。
4月に約138万円にまで下落したのですが、7月には約150万円に回復。その際、4月⇒7月の3ヶ月で約11万円の上昇となっています。
そして、それから1ヶ月しか経過していない今、この126600は再び上昇している様子。
現在、158万円というボトム価格となっているのですが、これは7月水準に対して約7万円の上昇であるのです。
本記事で参考とした中古腕時計
本記事の価格比較
腕時計 | 状態 | 期間 | 2020年7月 の安値 |
2020年8月 の安値 |
変動額 | 残価率 |
---|---|---|---|---|---|---|
ロレックス
シードゥエラー 126600 |
中古 | 0年 1ヶ月 |
¥1,502,600 | ¥1,580,000 | 77,400 | 105.15% |
現在水準ですが、「いつ頃に近いか」というと、その答えは2019年4月といえます。
2019年上半期といえば、多くのロレックスが目立って上昇していた時期ですが、その頃126600も、それ以前と比べて高くなっていました。とはいえ、2018年9月の約161万円を超えるわけではなかったのですが、それ以前と比べるとそれなりに上昇した印象があったわけです。その後、126600は分かりやすく上昇といったこともなかったため、2019年上半期におけるピーク水準は4月の158万円となります。
そして今回、ボトム価格が158万円となっているわけですから、2019年4月と同じ水準にまで回復しています。
ですからこれは、2019年夏、2020年4月という2度の下落トレンドにおける値下がり分をまるまま回復したといえる値動きなのです。
多くのモデルにとっての過去最高値といえる水準は、2019年上半期であるため、その水準を超えれば、最高値更新といったことになるのですが、この126600に関してはその限りではないのが惜しいところだといえます。
126600は、現在2019年上半期と同じ水準にまで回復しているものの、その中古最高値は2018年8月。ですから、他のモデル同様、目立った上昇となっている今において、「デビュー年の新品実勢価格よりも、後の中古相場が高い」となっていないと同時に、中古最高値更新という様子でもないのです。