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現在相場考察

2019年4月と同じ水準、シードゥエラー126600

2020年8月16日更新
ロレックスのシードゥエラー126600について斉藤由貴生が執筆。本記事では2020年7月の安値と2020年8月の安値を比較し現在相場を考察。この0年1ヶ月での変動は¥77,400だった。

シードゥエラー 126600についての考察(2020年8月)

2017年に電撃復活した「赤シード」ですが、これまで確認できた中古最高値は、2018年8月水準の約161万円であります。

また、その水準も2017年の新品実勢価格を超えておらず、「デビュー年の新品実勢価格よりも、後の中古相場が高い」という状況には未だなっていないのです。

2017年以降、デビュー年の新品実勢価格を後に超えるといった値動きをする腕時計は珍しくなく、デイトナ116500LNを筆頭に、最近ではエアキング116900もそういったことに該当するぐらいとなっています。

しかしながら、この126600は現在水準をもってしても、まだ2018年8月水準を超えていません。

とはいうものの、実はこの126600、今年4月と比べるとそれなりに上昇している様子があるのも確か。

4月に約138万円にまで下落したのですが、7月には約150万円に回復。その際、4月⇒7月の3ヶ月で約11万円の上昇となっています。

そして、それから1ヶ月しか経過していない今、この126600は再び上昇している様子。

現在、158万円というボトム価格となっているのですが、これは7月水準に対して約7万円の上昇であるのです。

本記事で参考とした中古腕時計

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【中古】 ロレックス メンズ シードゥエラー (Ref:126600) ブラック

本記事の価格比較

腕時計 状態 期間 2020年7月
の安値
2020年8月
の安値
変動額 残価率
ロレックス
シードゥエラー
126600
中古 0年
1ヶ月
¥1,502,600 ¥1,580,000 77,400 105.15%

現在水準ですが、「いつ頃に近いか」というと、その答えは2019年4月といえます。

2019年上半期といえば、多くのロレックスが目立って上昇していた時期ですが、その頃126600も、それ以前と比べて高くなっていました。とはいえ、2018年9月の約161万円を超えるわけではなかったのですが、それ以前と比べるとそれなりに上昇した印象があったわけです。その後、126600は分かりやすく上昇といったこともなかったため、2019年上半期におけるピーク水準は4月の158万円となります。

そして今回、ボトム価格が158万円となっているわけですから、2019年4月と同じ水準にまで回復しています。

ですからこれは、2019年夏、2020年4月という2度の下落トレンドにおける値下がり分をまるまま回復したといえる値動きなのです。

多くのモデルにとっての過去最高値といえる水準は、2019年上半期であるため、その水準を超えれば、最高値更新といったことになるのですが、この126600に関してはその限りではないのが惜しいところだといえます。

126600は、現在2019年上半期と同じ水準にまで回復しているものの、その中古最高値は2018年8月。ですから、他のモデル同様、目立った上昇となっている今において、「デビュー年の新品実勢価格よりも、後の中古相場が高い」となっていないと同時に、中古最高値更新という様子でもないのです。

この記事の執筆者
斉藤由貴生
腕時計投資家。著書:『腕時計投資のすすめ(イカロス出版)』『もう新品は買うな(扶桑社)』連載:本サイト以外に『日刊SPA!』『POWER Watch』その他『日経マネー』など多数露出。
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