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現在相場考察

400万円台という水準、デイトナ116505黒文字盤

2020年8月17日更新
ロレックスのデイトナ116505について斉藤由貴生が執筆。本記事では2019年8月の安値と2020年8月の安値を比較し現在相場を考察。この1年0ヶ月での変動は¥340,000だった。

デイトナ 黒文字盤 116505についての考察(2020年8月)

デイトナにYG以外の貴金属がラインナップされたのは1996年のことでありますが、その際投入されたのは“革ベルトのWG”。その後2004年には、“ブレスレット仕様のWG”が登場しましたが、その頃、ローズゴールドやプラチナの用意は無かったのです。

そういった背景があった中、この116505は2008年に電撃的に登場したわけですが、WGとは異なり当初からブレスレットがデビューした模様です。

そんな116505ですが、近年の中古水準は、WGやYGよりも高いといったところ。Ptよりは安いものの、K18の中で最も高いというポジションにいるわけです。

デイトナの金無垢モデルといえば、WGの116509が近頃最も安い状況となっていますが、そんな116509は近頃上昇しており、現在その中古ボトム価格は約294万円という水準です。

それに対して、この116505はどのような様子かというと、現在約396万円というボトム価格。ですから、WGよりも100万円ほど高い相場となっているのです。

116505には、様々な文字盤がありますが、これまで記事で追ってきたのは、「インダイヤルがピンクゴールド色の黒文字盤」です。

この黒文字盤、ちょうど1年前の中古ボトムは368万円でしたが、現在水準はどうなったかというと、なんと402万円となっているのです。

ですから、ついに400万円台となっているわけで、久々に価格ステージが大台に変わったという印象です。

本記事で参考とした中古腕時計

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本記事の価格比較

腕時計 状態 期間 2019年8月
の安値
2020年8月
の安値
変動額 残価率
ロレックス
デイトナ
黒文字盤
116505
中古 1年
0ヶ月
¥3,680,000 ¥4,020,000 340,000 109.24%

この116505黒文字盤は、2017年2月にお伝えした際、285万円という水準でした。

そして、同じく2017年の12月には318万円という水準になり「200万円台⇒300万円台」というように価格ステージが大きく変わったのです。

その後2018年9月には約334万円、2019年8月には368万円へと変化していったのですが、その変動額は、毎回30万円から40万円といった単位でした。

そして今回もまた、34万円という変動額なのですが、そういった値動きをした結果、「300万円台⇒400万円台」というように価格ステージがさらなる大台へ変わったのです。

この時計、これまでの記事を見返してみると、随分順調に値上がりしている印象になりますが、最初にお伝えした2017年2月水準と現在水準を比べると117万円の変動となります。

ローズゴールドのデイトナというと、YGやWGと比べて“高い”といった印象があるため、手を出しづらいイメージもありますが、このような値動き変遷を見ると「買っておけばよかった」となるでしょう。

この記事の執筆者
斉藤由貴生
腕時計投資家。著書:『腕時計投資のすすめ(イカロス出版)』『もう新品は買うな(扶桑社)』連載:本サイト以外に『日刊SPA!』『POWER Watch』その他『日経マネー』など多数露出。
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