デイトナにYG以外の貴金属がラインナップされたのは1996年のことでありますが、その際投入されたのは“革ベルトのWG”。その後2004年には、“ブレスレット仕様のWG”が登場しましたが、その頃、ローズゴールドやプラチナの用意は無かったのです。
そういった背景があった中、この116505は2008年に電撃的に登場したわけですが、WGとは異なり当初からブレスレットがデビューした模様です。
そんな116505ですが、近年の中古水準は、WGやYGよりも高いといったところ。Ptよりは安いものの、K18の中で最も高いというポジションにいるわけです。
デイトナの金無垢モデルといえば、WGの116509が近頃最も安い状況となっていますが、そんな116509は近頃上昇しており、現在その中古ボトム価格は約294万円という水準です。
それに対して、この116505はどのような様子かというと、現在約396万円というボトム価格。ですから、WGよりも100万円ほど高い相場となっているのです。
116505には、様々な文字盤がありますが、これまで記事で追ってきたのは、「インダイヤルがピンクゴールド色の黒文字盤」です。
この黒文字盤、ちょうど1年前の中古ボトムは368万円でしたが、現在水準はどうなったかというと、なんと402万円となっているのです。
ですから、ついに400万円台となっているわけで、久々に価格ステージが大台に変わったという印象です。
本記事で参考とした中古腕時計
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本記事の価格比較
腕時計 | 状態 | 期間 | 2019年8月 の安値 |
2020年8月 の安値 |
変動額 | 残価率 |
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ロレックス
デイトナ 黒文字盤 116505 |
中古 | 1年 0ヶ月 |
¥3,680,000 | ¥4,020,000 | 340,000 | 109.24% |
この116505黒文字盤は、2017年2月にお伝えした際、285万円という水準でした。
そして、同じく2017年の12月には318万円という水準になり「200万円台⇒300万円台」というように価格ステージが大きく変わったのです。
その後2018年9月には約334万円、2019年8月には368万円へと変化していったのですが、その変動額は、毎回30万円から40万円といった単位でした。
そして今回もまた、34万円という変動額なのですが、そういった値動きをした結果、「300万円台⇒400万円台」というように価格ステージがさらなる大台へ変わったのです。
この時計、これまでの記事を見返してみると、随分順調に値上がりしている印象になりますが、最初にお伝えした2017年2月水準と現在水準を比べると117万円の変動となります。
ローズゴールドのデイトナというと、YGやWGと比べて“高い”といった印象があるため、手を出しづらいイメージもありますが、このような値動き変遷を見ると「買っておけばよかった」となるでしょう。