腕時計投資新聞

腕時計の[買う・使う・売る]すべてを楽しむ専門サイト「腕時計投資ドットコム」
現在相場考察

5年前と比べると倍近い、エクスプローラー2白文字盤16570

2020年8月25日更新
ロレックスのエクスプローラー216570について斉藤由貴生が執筆。本記事では2019年6月の安値と2020年8月の安値を比較し現在相場を考察。この1年2ヶ月での変動は¥46,360だった。

エクスプローラー2 白文字盤 16570についての考察(2020年8月)

5桁世代のエクスプローラー216570はこれまでゆっくりと着実に値動きしてきた印象があり、5年前と比べると価格帯が随分変わったといえます。

16570の白文字盤を記事で初めて紹介したのは2015年8月のことでしたが、その際約36万円という水準で購入可能だったのです。

30万円台後半というと、現在ではスポーツロレックスは選択肢としてありえない価格帯だといえますが、2015年頃において、1657014270など5桁世代のエクスプローラー系は狙うことができたのです。

とはいえ、当時その価格帯が「すごく安く感じる」というわけではありませんでした。

もちろん、他のスポーツロレックスと比べて安価なため、「セカンドウォッチ的ポジションとして買いやすい」といった印象はありましたが、2015年以前と比べると高くなっていたわけです。

2015年頃の30万円台後半という価格帯は、アベノミクスで値上がりした結果といった印象があったわけですが、2010年頃において1657025万円程度で購入可能だったのです。

ですから、2015年時点ですでに十分値上がりしていた印象だったわけで、それ以上の上昇は困難と思われても不思議ではありませんでした。

しかし、2017年になるとそのような印象が変わることになります。なぜなら、この白文字盤が40万円台になったからなのですが、これは当時として過去最高値に匹敵する水準だったのです。

16570の白文字盤は、14270がプレミア価格だった時代でも、新品実勢価格が30万円台。全体的に相場が高かった2007年頃の中古相場でも40万円台がボトム価格だったことはさすがになかったわけです。

ですから、2017年4月の40万円台という水準はかなりインパクトがあったといえます。

その後も16570白文字盤の値動きは止まることがなく、2017年からちょうど1年後の2018年4月にはついに50万円台に到達。そして、2019年6月には60万円台となったのです。

2015年以降、『30万円台⇒40万円台⇒50万円台⇒60万円台』といったように価格ステージが変化してきた16570白文字盤ですが、その各変動額は5万円前後というような水準でした。

ですから「チリも積もれば山となる」というように、気づけば高くなったといえるわけです。

さて、そんな16570白文字盤ですが、前回から1年2ヶ月が経過した今もまた、約4万円といった上昇となっている様子。変動額はそれほど派手ではありませんが、これまでの事例と同じように値動きしているのが凄いと思います。

本記事で参考とした中古腕時計

※広告が含まれる場合があります
【特価商品】ロレックス エクスプローラー2 腕時計 ウォッチ メンズ ステンレススチール(SS) 16570 ランクA

本記事の価格比較

腕時計 状態 期間 2019年6月
の安値
2020年8月
の安値
変動額 残価率
ロレックス
エクスプローラー2
白文字盤
16570
中古 1年
2ヶ月
¥640,440 ¥686,800 46,360 107.24%

5万円程度といった変動を何度かした結果、16570白文字盤は、2015年8月に最初に紹介した際と現在とでは32万円もの差があるわけで、倍近く上がったといえるのです。

16570白文字盤は現在約68万円ですが、2015年における「68万円」程度の腕時計といえば、サブマリーナ16613GMTマスター2116710LNが購入可能という印象がありました。

2015年当時、この16570白文字盤は決して大人気という印象ではありませんでしたが、5年で倍ぐらいの価格帯になったわけで、実は「凄い」値動きをした存在であるといえるかと思います。

この記事の執筆者
斉藤由貴生
腕時計投資家。著書:『腕時計投資のすすめ(イカロス出版)』『もう新品は買うな(扶桑社)』連載:本サイト以外に『日刊SPA!』『POWER Watch』その他『日経マネー』など多数露出。
本コンテンツには、主観的評価、見解、想定における情報が含まれています。運営者及びコンテンツ提供者は、コンテンツ内容の正確性、確実性、完全性における保証を行いません。また、コンテンツ内容にかかわる損害・トラブル等に関する一切の責任を負いません。本サイトに記載されている情報は、特に断り書きがない限り、更新日時点での情報に基づいています。