フランクミュラーの最もシンプルな3針モデルであるカサブランカ。名前の由来はまさにあの映画。石原裕次郎主演の夜霧よ今夜も有難う、ではありません。日活によるカサブランカではなく、本家カサブランカのほう。実物の美しさは、「カサブランカ」という名前をどことなく表現しているようであります。
時計名 | 状態 | 2010年10月 の安値(ヤフオク) |
所有 期間 |
2016年7月の 安値(楽天) |
値上がりした額 | 利回り |
フランクミュラー カサブランカ 黒文字盤 ステンレスブレスレット 5850 |
中古 | 398,000 | 6年 | 375,840 | -22,160 | -0.93% |
フランクミュラーで最も安価なのがこのカサブランカですが、安価と言ってもかつての流通は60万円台というレンジの上等時計でした。
相場の順序でも、
といった感じ。
ですから、パネライのルミノールマリーナが45万円前後の現在において、40万円以下のカサブランカは安く見えるのです。
流行り始めた2002年頃ではなく、例えば2010年の比較でも、25万円前後で売られているパネライに対してカサブランカは40万円。
45万円まで値上がりしたパネライに対して、カサブランカは値下がりしているのです。
ただ、カサブランカにはいくつか種類があるので要注意。
という3種類ありますが、一般的に人気なのが5850。
つまり、30万円後半で売られていたとしても2852の可能性があるので、5850かどうかを確かめなくてはいけません。
で、この黒文字盤は5850。
通常、文字盤ラインナップの中で最も高くなるのが黒文字盤ですが、カサブランカの場合、
ピンク>黒>白
という感じで白文字盤が最も高価。
筆者も40万円以下で白文字盤を購入しようと思っていましたが、最近40万円以下の白文字盤に出会いません。
他の腕時計の相場が上昇傾向なのに対して、近年フランクミュラーの相場が値下がり傾向なのは、ブランド自体の人気が下がっているのだと予測します。
フランクミュラーの時計って良くも悪くもすぐわかる見た目。
同じく分かりやすい時計といえば、ベゼルに「BVLGARI・BVLGARI」とデカデカ書いてあるブルガリも安値傾向。
分かりやすい見た目故に敬遠されているのかもしれませんが、ブルガリもフランクミュラーも非常に良い腕時計だと思います。
特に今の相場の中では、お買い得な選択肢として購入することができるメリットがあります。
黒文字盤のカサブランカ、しかも5850サイズのブレスレット搭載が30万円台後半、というのは過去の常識からすると結構びっくりな相場です。