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現在相場考察

1ヶ月で150万円台から160万円台に、GMTマスター2 116710BLNR

2020年8月29日更新
ロレックスのGMTマスター2116710BLNRについて斉藤由貴生が執筆。本記事では2020年7月の安値と2020年8月の安値を比較し現在相場を考察。この0年1ヶ月での変動は¥86,800だった。

GMTマスター2 116710BLNRについての考察(2020年8月)

2013年にデビューして以降、大人気モデルというキャラクターを貫き続けているGMTマスター2116710BLNR

デビューしてから、常に「割高」という印象ですが、年々高くなるため、「割高」と思われていた過去の水準が、後に「すごく安い」と思われるという現象が起こっています。

とはいうものの、そういった現象は2019年夏にストップしてしまいました。

なぜなら、2019年夏には下落トレンドが発生。人気モデルの代表格的存在であるこの116710BLNRは、その先陣を切るかのように、真っ先に値下がりしたのです。

その結果、116710BLNRは2019年5月をピーク水準として、この1年間その水準を超えることはありません。

2019年5月水準は約173万円だったのですが、新型コロナを要因とした、今年4月の下落トレンド時には、約139万円という水準にまで値下がりしていたのです。

しかし、緊急事態宣言が解除されると、116710BLNRは回復。6月には140万円台、7月には150万円台となったわけで、「1ヶ月で価格ステージが変化する」といった派手な回復となっています。

そして、今回もさらなる回復となっており、現在ボトム価格は163万円という状況。7月⇒8月でも『150万円台⇒160万円台』というように価格ステージが変わったわけで、相変わらず凄い動きをしているように感じます。

本記事で参考とした中古腕時計

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本記事の価格比較

腕時計 状態 期間 2020年7月
の安値
2020年8月
の安値
変動額 残価率
ロレックス
GMTマスター2
116710BLNR
中古 0年
1ヶ月
¥1,548,000 ¥1,634,800 86,800 105.61%

6月から現在までにかけて、116710BLNR「1ヶ月ごとに価格ステージが変化する」といった値動きとなっているわけですが、もしもその値動きが続いたならば、次は170万円台となります。

仮にそうなったならば、2019年5月のピーク水準に近くなるのですが、他の腕時計において2019年上半期水準に近くなったり、それを超えたというモデルが出ている今、そうなっても不思議でないといえます。

なお、現在水準の約163万円ですが、これは歴代2位といいたいところですが、実はそうではありません。

116710BLNRは2019年3月の生産終了前から高くなる様子がありましたが、生産終了後はさらに上昇。2019年4月水準は約167万円となっているため、現在水準よりも高いのです。

そして、その1ヶ月前の2019年3月水準が約155万円。これは税率10%換算にしても約158万円であるため、現在水準よりも“安い”といえます。

また、2019年5月よりも後の水準でボトム価格が160万円台という時期は確認できていないため、現在水準は歴代3位といったところだといえます。

この記事の執筆者
斉藤由貴生
腕時計投資家。著書:『腕時計投資のすすめ(イカロス出版)』『もう新品は買うな(扶桑社)』連載:本サイト以外に『日刊SPA!』『POWER Watch』その他『日経マネー』など多数露出。
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