2013年にデビューして以降、大人気モデルというキャラクターを貫き続けているGMTマスター2の116710BLNR。
デビューしてから、常に「割高」という印象ですが、年々高くなるため、「割高」と思われていた過去の水準が、後に「すごく安い」と思われるという現象が起こっています。
とはいうものの、そういった現象は2019年夏にストップしてしまいました。
なぜなら、2019年夏には下落トレンドが発生。人気モデルの代表格的存在であるこの116710BLNRは、その先陣を切るかのように、真っ先に値下がりしたのです。
その結果、116710BLNRは2019年5月をピーク水準として、この1年間その水準を超えることはありません。
2019年5月水準は約173万円だったのですが、新型コロナを要因とした、今年4月の下落トレンド時には、約139万円という水準にまで値下がりしていたのです。
しかし、緊急事態宣言が解除されると、116710BLNRは回復。6月には140万円台、7月には150万円台となったわけで、「1ヶ月で価格ステージが変化する」といった派手な回復となっています。
そして、今回もさらなる回復となっており、現在ボトム価格は163万円という状況。7月⇒8月でも『150万円台⇒160万円台』というように価格ステージが変わったわけで、相変わらず凄い動きをしているように感じます。
本記事で参考とした中古腕時計
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本記事の価格比較
腕時計 | 状態 | 期間 | 2020年7月 の安値 |
2020年8月 の安値 |
変動額 | 残価率 |
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ロレックス
GMTマスター2 116710BLNR |
中古 | 0年 1ヶ月 |
¥1,548,000 | ¥1,634,800 | 86,800 | 105.61% |
6月から現在までにかけて、116710BLNRは「1ヶ月ごとに価格ステージが変化する」といった値動きとなっているわけですが、もしもその値動きが続いたならば、次は170万円台となります。
仮にそうなったならば、2019年5月のピーク水準に近くなるのですが、他の腕時計において2019年上半期水準に近くなったり、それを超えたというモデルが出ている今、そうなっても不思議でないといえます。
なお、現在水準の約163万円ですが、これは歴代2位といいたいところですが、実はそうではありません。
116710BLNRは2019年3月の生産終了前から高くなる様子がありましたが、生産終了後はさらに上昇。2019年4月水準は約167万円となっているため、現在水準よりも高いのです。
そして、その1ヶ月前の2019年3月水準が約155万円。これは税率10%換算にしても約158万円であるため、現在水準よりも“安い”といえます。
また、2019年5月よりも後の水準でボトム価格が160万円台という時期は確認できていないため、現在水準は歴代3位といったところだといえます。